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北のロバート・パク氏釈放、対米関係改善の契機に?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 北朝鮮は5日、昨年12月25日に朝中間の国境を越えて無断で北朝鮮に入国した在米同胞の対北朝鮮人権活動家ロバート・パク氏(28)を釈放すると明らかにした。

朝鮮中央通信は5日、「違法入国した米国公民ロバート・パクを抑留し、調査を行った。(パク氏が)自分が犯した行為を認めて悔いている点を考慮し、該当機関は寛大に許し釈放することにした」と伝えた。 北朝鮮のパク氏解放決定報道はパク氏が北朝鮮入国してから42日目。 中央通信は、パク氏が記者会見で「西側の悪い宣伝にだまされて犯した罪科を深く反省している。朝鮮政府に心から謝罪する」と述べた、と主張した。

北朝鮮の釈放決定には、今回の北朝鮮入国事件を朝米関係進展の潤滑油にしようという狙いがあるとみられる。 昨年12月にオバマ米大統領が金正日(キム・ジョンイル)国防委員長に親書を送るなど、朝米間に融和的な雰囲気が醸成された点を考慮したということだ。 昨年、米国人女性記者2人を140日拘束し、対米交渉カードに使った当時とは状況が違う。


対北朝鮮人権活動家を長期抑留する負担も避けようとしたと分析される。 体制宣伝に活用しようという判断があった可能性もある。 北朝鮮が「ロバート・パクは聖書を返された後、鳳岫(ボンス)教会の礼拝に参加した」と伝えた部分からも、こうした雰囲気が感知される。 パク氏を支援してきた「すべての北側同胞のための自由と生命」のチョ・ソンレ代表は中央日報との電話で、「パク氏が強圧のため偽りの記者会見をしたようだ」と述べた。

北朝鮮がどんな手続きで釈放するかも関心だ。 96年11月に抑留3カ月で解放された韓国系米国人のエバン・ハンジンカー氏の場合、訪朝したビル・リチャードソン下院議員(現ニューメキシコ州知事)が平壌空港で身柄の引き渡しを受けた。板門店(パンムンジョム)または朝中間の国境で追放する形を取る可能性もある。



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