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囲碁アマ4段の許丁茂監督「韓国は強敵にも怖れないチーム」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
--囲碁の知恵はサッカーに役立つのか。許監督が最も好きな囲碁の格言は何か。

「視野を広く持って全体を見なければいけないという点で囲碁とサッカーは似ている。捨小取大や相手の強みに近づかないというのは、平凡ではあるが実戦的な真理だ。しかし私が最も好きな言葉は‘我生然後殺他’という格言だ。先にやられればいかに華麗な攻撃をしても何の効果もない」

(この格言は李昌鎬9段の防御的な勝負呼吸、また世界最高の攻撃手といわれる劉昌赫9段が最も好きな言葉でもある。曺薫鉉9段や李世ドル9段など決定力のある棋士は違う。‘攻撃は最大の防御’という信念を持つ。華麗な個人技を持つ者は当然、危険な勝負を楽しむ。許監督が‘我生然後殺他’を好むということは韓国サッカーの個人技と決定力が劣るということを表している)


--囲碁が追求する最高の状態は‘厚み’だ。サッカーにも厚みが存在するのか。

「ある。いくら突破しても幾重にも防御するチーム、それが厚みのあるチームだ。サッカーにも曺薫鉉9段の‘揺さぶり’が存在するが、その揺さぶりにやられるチームは薄いチームだ。個人技がチームに溶け込めば厚みのあるチームになる。それは‘我生然後殺他’にも通じる話で私の課題だ」

--選手の選抜などW杯に向かう布石はどれほど進んでいるのか。相手チームに対する秘策は。

「初戦のギリシャ戦が非常に重要だ。ギリシャは組織力が高いチームで、まさに厚みのあるチームだ。守備をしっかりした後、逆襲を狙う戦略を多く使う。しかし今回の対決は違う。韓国もギリシャに勝たなければならないが、ギリシャも16強入りに向けて必ず韓国に勝とうとするため、ギリシャの戦略を‘守備中心’と断定してはならない。どちらが我慢するか、いつ勝負に出るか、心理戦が激しくなる。さまざまなシナリオを準備している」

--冷静に言えば韓国サッカーは世界舞台ではまだ下位であり、そのために目標が16強入りとなる。国民的な希望を背負って16強入りを成し遂げなければならない許監督の苦心が感じられる。囲碁の場合、韓国囲碁があっという間に世界を制覇した。サッカーでもそのような奇跡が可能なのか。

「韓国サッカーの戦力は今の話のようにまだまだだ。しかし韓国サッカー代表は怖れを知らない下位チームであり、それなりに神話を築いてきた下位チームだ。16強入りを成し遂げられると信じている。運があればそれ以上も期待している」



囲碁アマ4段の許丁茂監督「韓国は強敵にも怖れないチーム」(1)

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