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【社説】日本政府は「朝鮮王室儀軌」返還が道理だ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
朝鮮王室儀軌など丙寅の役時に奪われた外奎章閣(ウェキュジャンガク)図書を国内に返還せよという訴訟が昨年末、フランス裁判所で棄却された。「パリ国立図書館所有の国有財産だ」といういい加減な理由だった。今回は日本だ。日本の皇室業務を担当する宮内庁内に朝鮮王室儀軌を含め医学、慣習、軍の歴史関連書籍と王が教養を高めるために受けた講演である経筵に使われた書籍が保管されていると朝日新聞がおととい報道した。

報道された内容そのものは目新しいことではなさそうだ。すでに国内書誌学会が調査に乗り出して宮内庁に保管された636種4678冊の韓国の昔の典籍目録を9年前に作成したことがある。明成(ミョンソン)皇后の国葬過程を記録した王室儀軌はもちろん、17冊57点の医学書籍もここに含まれている。文化財庁の集計によると昨年末現在、海外の韓国文化財は18カ国にわたって10万7857点に達する。日本が最も多い6万1409点を保有し、米国も2万7726点になる。外奎章閣図書のような略奪文化財と正常な収集活動を通じて搬出された遺物が一緒に入っている目録だ。

我々が宮内庁の保管史料に改めて注目するのは正常な搬出ではなく、国権を根こそぎ奪われた状態で勝手に日本に移されたという事実による。外奎章閣図書のように事実上、強奪された文化財と見なければならないのだ。2007年、世界文化遺産に指定されたほど、極めて貴重な文献である朝鮮王室儀軌の中の1つである明成皇后国葬図鑑儀軌の場合、1922年、朝鮮総督府が宮内庁に「寄贈」したものとされている。他人の物を自分ら同士で取り交わしたわけだから、元々の主人に返すべきではないか。それで国会が17代のとき「日本所蔵の儀軌返還要求決議案」を採択し、今回もイ・ジョンヒョン議員らが出て同じ決議案を推進している。


日本が強制併合100周年を迎え、新しい韓日関係を模索するのなら、非正常的に奪いとられた文化財返還を出発点にしなければならない。是非フランス裁判所のように「国有財産」というふうに強弁したりほかの言い訳を絞り出そうと思わないよう願っている。



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