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デビュー12年にして最高のスポットライトを浴びるKBS2「推奴」のソン・テハ役のオ・ジホ(34)。この男オ・ジホを、見て聞いて触って匂いを感じて味わう「五感」インタビュー。
「視」
オ・ジホの武器は何よりマスク。あるバラエティ番組で「あねがコ・ヒョンジョン、弟がペ・ヨンジュンに似ている」と言って波紋(?)を呼んだほど、遺伝子も素晴らしい。西欧型のマスクが時代劇に似合わないという先入観があったが、目の演技がその懸念を一蹴した。
「推奴」は見る快感にあふれるドラマだ。素晴らしい映像美とともに出演者たちの「洗濯板のような腹筋」は男の妬みを、女子の歓呼を買う。オ・ジホは「腕や脚は問題ではないのだが、腹筋の維持は難しく、デビュー以来、初めてダイエットをした。身体に対する褒め言葉の中に“馬のような筋肉”という言葉がいちばん気に入っている」と話す。
「聴」
朝鮮(チョソン)時代、最高武官ソン・テハは感情を隠さない人。刀で何でも物を言うだけだ。実際、声はやや低めだ。「テハは軍人じゃないですか。父の手に抱かれれば子どもに悪い癖がつくからといって一度も抱いたことがない…」清軍に殺害された子供を抱いて嗚咽する場面はオ・ジホの最高の演技に挙げられる。アクションほど難しいのが繊細な愛を演じること。「無愛想ながらもヘウォン(イ・ダヘ)に対する恋心を見せるトーンの調節が難しい」と言った。「監督が普段もカリスマに満ちた無口な姿を注文したが、元々雰囲気を盛り上げる方ですよ」そばにいたマネージャーが「済州島のアクション撮影のときも緊張するどころか、ジョンヒョク(ファン・チョルウン役)と2人ダンスをして撮影現場が引っ繰り返った」と伝えた。
「触」
両手に注目した。彫刻のように長く繊細な指を予想したが、そうではなかった。厚ぼったくて温かかった。「元々、手足が大きくて器用ではありません。代わりに運動神経はよくて丸い球でする運動はすべて得意です。野球は『天下無敵野球団』で見るとおりで(彼は4番打者)。ボーリングも学んで1年でアベレージ180」。生まれつきの運動神経のおかげか初めての武術演技もかなりのものだ。テハの振り回す月刀は重さが4キロにのぼるうえ、大きく動作しなくてはならないので扱いやすくなかった。「チャン・ヒョクがあまりに武術がうまいので、初めは比較されるかと心配したが、もう私も片手で刀を回せるようになりました」(笑)。
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