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旧正月などの連休中にテレビで一度は見たことがある「アメリカの最も面白い家庭ビデオ」(America’s funniest Home Video)。 日常で発生した面白い場面の映像を集めたプログラムだ。 米国ABCで18年以上放送されている長寿バラエティー番組の一つ。 しかしこの番組の原作が1980年代の日本TBS「カトちゃんケンちゃんご機嫌テレビ」であることを知る人は多くない。 視聴者ビデオ投稿形式を流行させ、約80カ国に売れた人気フォーマットだ。
国内のQTVが放送した米国フードネットワークの「鉄人料理王」(Iron Chef)もフジテレビ「料理の鉄人」が原作だ。 世界43カ国にフォーマットが販売された。 番組が新しく制作される度に1回当たりの制作費の一定部分がフジテレビに入る(フォーマット使用料は7-15%)。 包丁やエプロンなど関連商品の販売収益、イベント収益なども同じだ。
最近、世界放送市場のキーワードはフォーマット販売だ。 テレビ番組の形式と「バイブル」と呼ばれる制作ノウハウを同時に販売することだ。 最強はヨーロッパ。 「ビッグ・ブラザー」を開発したオランダのエンデモル社がその代表だ。 「サバイバー」など各種リアリティーショーを制作した英国の会社もトップ走者だ。
◇フォーマット強国に浮上する日本=ヨーロッパ主導のフォーマット市場で新しく浮上しているのが日本だ。 1980-90年代すでにフォーマット事業に目を向けた。 2000年代半ばから独創性と低コスト構造のバラエティーフォーマット生産基地としてさらに注目を受けている。
08年のフジテレビ「ヒューマンテトリス」のコーナー「ホール・イン・ザ・ウォール」は英フレマントル社を通して35カ国に販売された。 出演者がスチロールの壁に空いた穴を通過する単純な構成で、世界的にビッグヒットした。 国内ではSBS(ソウル放送)「炸裂精神統一」で放送され、イタリアではビキニ女性が出演して深夜時間帯に放送された。 フジテレビは08年、米NBCケーブルにバラエティーゲーム番組「逃走中」のフォーマットを販売し、共同制作者として名前が表示された。
先月19日、東京お台場のフジテレビで会った大野幸正国際局次長は「放送局の収益多角化レベルでアイデアビジネスのフォーマットに以前から関心を持ってきた」とし「言語と文化の差で限界にぶつかっていた輸出の壁を乗り越えることができ、成長の勢いが大きい領域」と述べた。 09年にフジテレビが輸出したフォーマットは50番組・1300時間分。 米国など120カ国・25言語に販売された「バイキング」、99年から10年間ドイツ・米国・英国などに売れた「風雲たけし城」など長寿物も多い。
韓日中「文化コンテンツ戦争」…米国市場を狙う日本放送(2)
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