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【社説】南北首脳会談は必要だが実質的論議を

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
李明博(イ・ミョンバク)大統領がイギリスBBC放送との会見で南北首脳会談の年内開催の可能性を示唆した発言の波紋が広がっている。大統領は「年内」と具体的時期まで取り上げ「事前に会うことに対する条件があってはいけない」とまで明らかにし、首脳会談開催に強い意志を打ち明けた。ところが青瓦台と関連部署当局者たちは大統領の発言を歪曲したり火を消そうとしたりすることに余念のない奇現象が起こっているのだ。そのため「政府が何かを隠している」という疑惑が生じるのだ。精巧に推進されなければならない首脳会談がこのように混乱をもたらせば、国民的同意は得られにくい。

我々はこれまで南北首脳会談が必要だと主張してきた。過去、2度の首脳会談で北核問題がきちんと扱われておらず、今回はこの問題を含んで何か可視的成果がなければならないという主張がある。しかし北核問題を含め、人道的問題、対北支援などに対して南北首脳が会って論議して説得することは避けることではないと思われる。こうした点から6カ国協議再開論議が水面下で活発に進行される現時点で、李大統領が首脳会談の意志を見せたのは望ましいと思う。

過去、南北首脳会談は成果とともに副作用もあった。金大中(キム・デジュン)元大統領は不透明に莫大な対価を北朝鮮に与えたという疑惑に苦しんだ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領は任期末なので予想もできない合意にむやみに応じたという批判を受けている。すべて正常な方法で南北関係を改善するという次元よりは、国内状況などを考慮した政治的イベントを作り上げようとする意図が介入されたという分析もある。


2年以上冷え込んでいた南北関係が、今後もこのような状態で放置されるのは韓半島の安定のために望ましくない。もちろん北核問題を含めた南北間の懸案が容易に解消される事案ではない。しかし最小限、南北最高の当局者が会って、これらの問題を論議して解決しようとする姿を見せることは価値がある。この点で北朝鮮も韓国側の真正性を信じなければならない。年内の適切な時点に首脳会談が開かれ、実質的な論議を行い、成果が出ることを期待している。



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