国内外の専門予測機関の為替レート予測値を総合すると、今年はウォン高ドル安になるという見方が優勢だ。 ただ、その幅についてはさまざまな意見がある。 国内予測機関は緩やかにウォン高ドル安が進み、年平均1ドル=1100ウォン程度を予想する場合が多く、今年末にも1000ウォンは割らないと予想している。 政府が1ドル=1000ウォン割れを容認しないという期待からだ。 これに対し一部の外国機関は年平均為替レートを1ドル=1000ウォン未満と予測したり、10-12月期の平均為替レートを975ウォンと予想している。 仮に10-12月期の平均為替レートが1ドル=975ウォンなら、今年末には1ドル=900ウォン台前半までウォン高ドル安が進む可能性もある。
ウォン高ドル安への徹底した対応が必要だが、今はウォン高ドル安の副作用ばかり強調する視点を変える必要がある。 ほとんどの先進国は、1人当たりの国民所得が1万ドルから2万ドルに増える過程で自国通貨の値上がりを経験している。 こうした不利な対外経済環境を乗り切って先進国に飛躍したということだ。 日本のケースを見てみよう。 日本の1人当たりの国民所得が1万ドルを超えたのは1981年で、2万ドルを超えたのは87年だ。 同じ期間、日本円の対米ドル為替レートは221円から145円になった。 6年間で34.4%も円高ドル安が進んだのだ。
【中央時評】ウォン高でも湧き上がる力が必要(2)
ウォン高ドル安への徹底した対応が必要だが、今はウォン高ドル安の副作用ばかり強調する視点を変える必要がある。 ほとんどの先進国は、1人当たりの国民所得が1万ドルから2万ドルに増える過程で自国通貨の値上がりを経験している。 こうした不利な対外経済環境を乗り切って先進国に飛躍したということだ。 日本のケースを見てみよう。 日本の1人当たりの国民所得が1万ドルを超えたのは1981年で、2万ドルを超えたのは87年だ。 同じ期間、日本円の対米ドル為替レートは221円から145円になった。 6年間で34.4%も円高ドル安が進んだのだ。
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