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「韓国伝統の発酵食品は世界のどこでも自慢でき、長生きできる健康料理だ。特にコチュジャン(トウガラシのみそ)は辛さ、塩け、甘みの調和が抜群だ。伝統食品の深い味は一朝一夕にできないだけに、家業として今後も受け継がれてほしい」--。
26日、農水産食品部により「伝統食品の名人」に指定されたムン・オクレさん(80、全羅北道淳昌郡淳昌)の言葉だ。ムンさんの家門は「コチュジャンの町」こと淳昌(スンチャン)でも認められている「コチュジャンの名家」。家業を受け継ぐため加わった息子まで、計7代が連続しコチュジャンを作り、売っている。
ムンさんは20歳で結婚し、姑から醤油とコチュジャンの作り方を学んだ。士大夫の家門の伝統を守ってきた姑は、一切れのニンニクも無駄使いしないよう厳しく指導した。センスと才能に優れているムンさんは、コチュジャン家門の嫁として名をはせた。1962年に淳昌郡で初めて「コチュジャン商会」という専門店の看板を掲げた。
81年、ソウル汝矣島(ヨウィド)で開催された「国風81」の付帯イベント「全国特産物販売展」に出品して以来、全国から注目を集めることになった。その後、全国で開かれる味噌漬けのイベントに、常にゲストとして呼ばれるようになった。殺到する注文の中、家の庭と床はコチュジャンの壺で覆われた。ムンさんの情熱とノウハウは次男(チョ・キョンヒョンさん、53)と三男(チョ・ジョンヒョンさん、50)に受け継がれた。
およそ20年前から「ムン・オクレブランド」のコチュジャン・テンジャンなどを生産している。ムン家全体の売上は年70億ウォン(約5億4000万円)~80億ウォンに上る。
フュージョン・コチュジャンソースで外国人の味覚を魅了(2)
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