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北朝鮮が白リョン島(ペクリョンド)東側の海上に2度にわたり数十発の海岸砲を発射したこの日、仁川(インチョン)から北西に190キロ離れた白リョン島の住民5000人余りは胸をなでおろした。
この日、白リョン島に避難令は下されなかった。漁閑期であるため漁民や漁船の被害はなく、住民はすぐに平穏を取り戻した。しかし今後の状況がどう展開するか分からず、緊張を緩められないという表情だった。
白リョン島住民のチェ・ヨンボムさんは「雨も降っていたので最初は雷だと思ったが、後にバルカン砲を射撃したことを知った」とし「北朝鮮が一日に何度も挑発してくるので気になる」と語った。
チョさん(46)は「午前9時ごろ入港する貨物船を迎えに埠頭に出て行った時に砲声が聞こえ、貨物船が被害を受けたのではないかと心配していた」とし「軍事的な緊張感が続けば住民の生活がいろいろと制約されるしかない。早く平穏な状態になればいい」と話した。
ジンチョン里のチェさん(47、女性)は仁川沿岸埠頭から白リョン島に戻る旅客船の中でテレビ緊急ニュースを見て北朝鮮の海岸砲発射を知った。北朝鮮が海岸砲を発射を始めてから約30分が過ぎた頃だ。
チェさんは「大半が島の住民である乗客は北朝鮮のいつもの挑発だと思っていた。しかし万一のことを思って家に電話をかけ、安否を確認した」と話した。チェさんが乗ったデモクラシー号は通常の航路より西側に13キロ離れたう回航路を通って航海したため、予定より30分遅い昼12時に到着した。船から降りる海兵隊将兵も緊張した表情だったという。
キム・ジョンソプ白リョン面長は「大きな砲声が聞こえたので軍部隊側に問い合わせたところ、通常の射撃訓練だという話を聞いて安心していたが、後で砲射撃だったことを知って驚いた」と述べた。白リョン面の事務所に勤務する公務員のチェ・ジングクさん(33)は「午後3時ごろ大砲の音が事務室の中でも聞こえた」と話した。
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