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【スペシャルリポート】猟奇的動画が増える理由は?(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
専門家はこうした現象を「スキャニング(scanning)世代」の逸脱行為」と分析した。

「スキャニング世代」は、自身がやったことについて、他人にどう受けとめられるかなどといった社会的脈絡を考えない。取りあえず面白いか、面白くないかで判断する。韓国情報化振興院のキム・ボンソプ博士は「スキャニング世代は自身を表出したがる欲求が強いのに対し、その方向を知らない。そうした欲求が極端に示されたものが猟期的映像」と説明した。

昨年10月に摘発された、先方を歩いていた小学生を追いかけ、太ももを足で蹴った後、逃げる映像も似たようなケースと言える。警察が取り調べたところ、その映像は中学校3年の生徒ら3人がいたずらで作り、広めた映像だった。外国でもスキャニング世代の逸脱行為が続く。米ノースカロライナ州では顧客に配達するピザを鼻の穴に入れるなどの場面を撮影、掲載した30代のピザ店の店員が起訴された。


中国でも女子生徒が同い年の女子生徒を踏み潰し、殴る場面をインターネットに掲載し、中国はもちろん韓国内のネットユーザーからも非難が殺到した。東国(トングク)大学・郭大瓊(クァク・デギョン、犯罪心理学)教授はこうした心理状態について「病理学的な自分誇示欲求の表出」という見方を示した。建国(コングク)大学のハ・ジヒョン(神経精神科)教授は「加虐性を楽しむ欲求は誰にでもあるが、インターネットは雑誌や放送とは異なり、程度を調整できる編集のシステムがなく、そのまま露出されるのが問題」と指摘した。

◇スキャニング=「リーディング(reading)世代」が本を精読するのと同じように、ある行為の社会的脈絡を考え、今後に及ぼす影響を懸念するのに対し、スキャニング世代はコンピューターのスキャナーが写真をあっという間に読み取るのと同じく、瞬間的快感によって行動し、後ほど誤った判断であることに気付いても、その時にはコントロールできない。



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