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【時視各角】原発の受注、その後(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 しかし韓国原発の本当に競争力を知るには、その歴史を遡らなければならない。最大の分岐点は1986年だった。その年の記録的に低い国際石炭価格は、原発の経済性を根本から揺さぶった。4月には史上最悪のチェルノブイリ原発崩壊事故が発生した。当時、韓国はその激しい逆流の中を突き進んでいく決断をした。86年6月、米コンバッション・エンジニアリング社と共同で韓国型原子炉の開発に着手したのだ。

その間、国内研究陣の苦労は相当なものだった。しかし原子力の主役は言葉を控えている。「約束もなく米国の離れた島に渡って行った…」と話し出すものの、すぐに「すべて過ぎ去った話」と言って話をやめる。ただ、共通した証言は「最も大きいストレスは技術ではなかった」ということだ。特に90-95年が最も厳しかった。やめて行った同僚も少なくなかった。「当時、国政監査で原子力は常連だった。耐えがたいほど標的になった」「環境団体の目もつらかった」…。ようやく原発輸出までこぎつけた研究陣は今でも表に出て来ようとしない。長い間の習性のようだ。

ジェレミー・リフキンは著書「大失業時代」でカール・マルクスと似た経路をたどっている。「科学技術の進歩が人間の労働に取って代わっている。生産と労働のグローバル化も雇用不足を生む」。しかしリフキンがマルクスと決定的に分かれる地点は「肯定の力」だ。世界資本主義の歴史を振り返ると、危機を迎える度に必ず新しい巨大産業が救援投手として登場している。産業革命、鉄道、電気・化学、自動車、そして現在進行中の情報通信(IT)革命が順に資本主義を救った。リフキンはこう語る。「化石燃料から新エネルギーに再編される過程で大規模な雇用が創出される」。


私たちの原発産業がどこまで進んでいくかは誰にも分からない。これから巨大な原発産業が「青年失業者」「就職氷河期」の解決法になることを期待したい。世宗市(セジョンシ)問題の中で原発輸出神話はよりいっそう引き立つ。私たちは非常に長い間、研究陣の汗と涙を忘れていた。私たちの社会に肯定の力に対する信頼を蘇らせてくれたことに感謝する。もう一度、有難うと言いたい。

イ・チョルホ論説委員



【時視各角】原発の受注、そ첂後(1)


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