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金泰栄国防部長官、「北朝鮮の核攻撃が明確なら先に攻撃」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 国防部の金泰栄(キム・テヨン)長官が20日、2012年4月の戦時作戦統制権の韓国への転換問題について、「李明博(イ・ミョンバク)大統領も悩んでおり、われわれ(国防部)も悩んでいる」と述べた。金長官は「政治作戦権転換は国同士の約束であり、(時期延期などの)見直しは(韓米大統領が)政治的に解決すべき事案だ」としている。本紙と現代経済研究院が共同主催した「国防計画と南北関係見通し」をテーマにした北東アジア未来フォーラムでのこと。

金長官は、「2012年に戦時作戦統制権が移譲されるのが最も悪い状況だが、軍は最も悪い状況を考慮して備える」と強調した。韓米両国は米国が戦時に韓国軍部隊に対する作戦を統制する権限を2012年4月17日に韓国軍に移譲することで2007年に合意している。

しかし2012年には北朝鮮の核武装完成の可能性、韓国と米国の大統領選挙などで状況が不安定になりかねないため、戦時作戦統制権の転換時期を遅らせようとの世論が出ている。


金長官は北朝鮮の核の脅威への対応について、「韓米が情報的に北朝鮮の核の脅威を把握し、われわれが先にやられる状況ならば、われわれが先に攻撃しなくてはならない」と述べた。また、「北朝鮮が核攻撃をする意思が明確ならばすぐに攻撃すべき。北朝鮮が核のような武器で攻撃してくる時には、(先制攻撃を)選択するしかない」と強調した。北朝鮮が核兵器で攻撃してくれば、韓国の被害はあまりに大きく、北朝鮮の核施設を先に攻撃するしかないという話だ。金長官は2008年3月に合同参謀議長聴聞会の際も北朝鮮の核攻撃の兆候がみられる時には先制攻撃の考えを示しており、その直後に北朝鮮は厳しく抗議した。

金長官はさらに、「北朝鮮の核ミサイルを迎撃できるミサイル防衛(MD)システムに戦術的なレベルで参画する計画だ」と明らかにした。MDの戦術的参画とは、射程距離が500キロメートル以下の弾道ミサイルを100キロメートル以下の高度で迎撃するもの。迎撃ミサイルとしては改良型パトリオット(Pac-3)などが使われる。



金泰栄国防部長官、「北朝鮮の核攻撃が明確なら先に攻撃」(2)


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