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「北極の氷河が解けるだけでも韓半島の冬に影響を与えうる」
この冬に韓国を襲った寒波について、極地研究所のキム・ソンジュン博士(45)はこのように警告した。キム博士は18年間にわたり極地方を研究している。南極・北極には5回も行っている。キム博士は「北極振動」という理論で韓半島の酷寒を予想し、注目を浴びた。
キム博士は08年7月、北極点から600キロ離れたノルウェー領ニーオーレスン島の茶山(タサン)基地にいた。その年、北極は異様に暖かかったという。北極は夏にも氷点下の気温が維持されるが、当時は4-5度の気温が続いた。キム博士は「フィヨルドを眺めながら普通でないことが起こりそうな予感がした」と語った。大雪と寒波で全国が凍結した5日、キム博士は08年の北極を思い出していた。氷点下15度まで気温が落ちた韓半島の異常寒波と北極の異常高温に関係があると考えたのだ。
キム博士はすぐにインターネットで米国海洋大気庁の北極振動指数をチェックした。予想した通り異常兆候があった。昨年12月初めから北極振動指数が大幅に落ちていた。この指数が低いということは、北極振動が強くなり、冷気が低緯度地域に移動することを意味する。3から-3の間を上下する指数が-6まで落ちたという。米国海洋大気庁も±3の範囲を表示していた図表を修正するほど異例の状況だった。キム博士は「北極の冷気が過度に南に下りてきて韓半島に酷寒をもたらした」という結論に到達した。
一般人にあまり知られていない北極振動が今回の韓半島の酷寒を説明する一つの仮説になったのだ。寒波が去った18日、北極振動指数はまた正常値に回復したという。
寒さを研究するキム・ソンジュン博士、韓半島の寒波を予言(2)
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