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一度の充電で64キロ走行…GM「ボルト」をデザインした韓国人

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版



ゼネラルモーターズ(GM)が今年11月に米国で初めて市場に投入するプラグインハイブリッドカーのシボレー「ボルト」のエクステリアデザインは韓国人が担当した。GMウォーレンデザインスタジオのキム・ヨンソン首席デザイナーがその人だ。5ドア小型ハッチバックのこの車の量産型モデルが11日に開幕したデトロイトモーターショーで公開され観覧客の関心を集めている。

12日にモーターショー会場で記者と会ったキムさんは「バッテリーだけで40マイルを走るには(効率を上げるために)空気力学に対する深い研究が必要だった」と話した。「ボルト」に採用されたラインとカーブは、「航空機の水準を越える空気力学の新技術」というのがキムさんの説明だ。


「ボルト」はGMが2008年初めにコンセプトカーとして出したものだが、エコブームを受け量産に向けたプロジェクトに変わった。キムさんは、「コンセプトカーはデザイン中心に作れば良いが、量産車は安全と燃費が重要だから次元が違う」と苦労を話した。量産車のデザインを進めると、大きさ、価格、重さ、バッテリー性能など多くの制約条件が出てくるということだ。キムさんは「ひとつのラインをデザインしたら空気力学の最適点を探すため、一度稼動するのに10万ドルがかかる風洞試験を数十回行った」と紹介した。

「ボルト」の外観は一目で空気力学が感じられる。高速走行中に車の後部で起きる渦流現象を減らすためトランク後部のデザインを数十回やり直したという。キムさんはは「これから親環境のためデザインの核心は空気力学になるだろう。『ボルト』は自動車100年の歴史で新たな道標を開くものだ」と確信した。GMは今年上半期に「ボルト」の事前マーケティングのため、彼の顔と「ボルト」スケッチを入れたTシャツを販売することにした。

GM大宇に対しては「米国で小型車販売が急増し、小型車開発基地のGM大宇の役割はより大きくなるだろう」と見通した。また現代・起亜自動車のデザインがこの5年間で世界的な水準に上がっており、GMでもベンチマークしているとし、「『新型ソナタ』は現代自のデザインの変革を知らせるシグナルだ」と評価した。

キムさんはソウル大産業デザイン学科を卒業後、1986年に起亜自動車に入社した。98年に会社の研修に選抜され米デトロイトデザインスクールに留学した。2001年の卒業作品展で彼が作ったモデルカーを見てGMにスカウトされた。その後韓国人スタッフが増え、GMウォーレンデザインスタジオで働く200人あまりのデザイナーのうち韓国人は30人に達している。





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