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日本政界の実力者の小沢一郎民主党幹事長が崖っぷちに追いやられている。東京地検特捜部が強制捜査に乗り出し、政治的な立場に大きな影響を受けている。54年ぶりの政権交代を成し遂げた民主党政権も“権力の求心点”がぐらついていることから、昨年9月の発足以来最大の危機を迎えている。
東京地検特捜部が強制捜査という“伝家の宝刀”を抜いたのは、小沢幹事長の過信と誤算からはじまった。小沢氏は鳩山由紀夫氏を首相に担ぎ出すなど新政権の実力者として浮上し、“政治的妥協”を通じて検察のメスを避けようとしていたことがわかった。検察は小沢氏の政治資金疑惑に対し、2008年末から執拗に捜査を行ってきた。今月6日に小沢氏に任意聴取に応じるよう要請したのは、相当な証拠を確保したためと朝日新聞が14日に報じている。
しかし小沢氏は聴取の要請には応じておらず、さらに検察に捜査範囲を具体化してほしいとの考えを伝えるなど、検察捜査を黙殺しようとした。12日には記者会見を開き、「国民の多くもあの捜査がどうだったかを理解してくれていると信じている」と述べている。小沢氏の誤算が検察に刀を抜かせる名分を与えたのだ。
小沢氏の誤算で鳩山政ꂌに危機(2)
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