|
キム・ヨナ(20、高麗大)は女子シングル金メダル候補の筆頭だ。世界フィギュア専門家らは「ライバルがいない」と話している。しかし油断は禁物だ。弱点に浮上したフリップジャンプの安定感を高め、体力を補強する必要がある。体力が落ちれば後半部の演技が乱れる傾向があるからだ。
◇ライバルは誰?=オリンピック(五輪)を予想する時、‘確実な金メダル’はいない。サーシャ・コーエン(米国)、村主章枝(日本)が優勝を争うと予想された06年トリノ冬季五輪では、荒川静香(日本)が金メダルを獲得した。
今回も最も警戒すべき相手はやはり浅田真央(日本)だ。浅田は09年に出場した国際スケート競技連盟(ISU)開催大会で一度も金メダルを獲得できずに崩れたが、昨年のクリスマスに行われた全日本選手権大会で204.62点を受け、バンクーバー行きチケットを手にした。「自国選手びいき」という声もあったが、浅田はこの大会で最高の演技を見せ、自信を取り戻した。
ホームアドバンテージを背にするジョアニー・ロシェット(カナダ)も伏兵だ。ロシェットは昨年、カナダで開かれたISUグランプリ第6戦で2つのジャンプで減点を受け、3つのスピンがレベル2(最高はレベル4)で処理されるなど苦しみながらも優勝した。
米国のフィギュアコラムニストのフィリップ・ハーシー氏は「ロシェットが受けた芸術点(62.88)はキム・ヨナがグランプリ第5戦で受けた芸術点数(61.52)よりも高かった。
この基準ならキム・ヨナにはもっと高い点数を与えるべきだった」とし「カナダのホームアドバンテージに注意」と助言した。このほか、安藤美姫(日本)、サーシャ・コーエンがメダル圏と予想されている。
◇どんな練習?=キム・ヨナはカナダ・トロントで練習中だ。決戦地バンクーバーから飛行機で約4時間の距離だ。
大会を1カ月後に控えてキム・ヨナが最も力を注いでいるのは体力トレーニング。今シーズンはプログラム終盤のスピンでずっとレベル3を受けたが、これは体力が低下したためと分析されている。キム・ヨナはこれを克服するため、1週間に2回ほどプログラムを2回連続で消化する練習をしている。
完ぺきな演技のために部分反復練習にも取り組んでいる。ステップの部分を練磨したり、演技序盤のトリプルルッツ-トリプルトゥーループからトリプルフリップにつながる部分を繰り返している。
キム・ヨナ側近は「練習時間を増やしているわけではないが、練習プログラムを毎回変えて効果を極大化している」と伝えた。
【今日のイチオシ記事】
・ 日本政府、外国人参政権法案提出へ
・ <フィギュア>キム・ヨナ「油断はない」…最後の体力トレーニング
・ 米国「北朝鮮、6カ国協議復帰-非核化が先」
・ 「韓国金融界の国際化は遠い」
・ 黒田氏、今度は「ビビンパ・テロ」とコラム掲載
・ 三星の「オムニア2」、iPhoneに追いついた
この記事を読んで…