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金融自動化機器専門会社のFKMは最近、文化体育観光部から「09年度正規商品ソフトウエア(SW)優秀機関」に選ばれた。 FKMは役職員を対象にSW違法コピーを取り締まり、すべて正規商品の業務用SWに変えた。 特に3カ月ごとに社内のパソコン点検と職員教育をし、随時モニタリングをしている。
違法SW複製率が43%にのぼる‘上辺だけ’の情報技術(IT)強国・韓国で、FKMは模範事例だ。 今でも国内のオンラインサイトでは24時間休む間もなく違法ダウンロードが行われている。 個人はもちろん、企業や公共機関さえも違法コピーSWを罪悪感なく使用しているのが実情だ。
政府が正規商品SW利用模範会社に選んだFKMの事例を調べてみた。 同社の経営支援総括部には社内で使うSWと関連した担当者・管理台帳・点検実績・教育資料・モニタリングデータなどの資料が備置されている。 担当者は約250人の職員と2100個の業務用SWを3カ月ごとにチェックする。
こうした定期点検の直後には、すべての職員に正規商品SWの利用に関する教育も行っている。 キム・イルソンFKM経営支援総括部長は「マイクロソフト(MS)のオフィスは最もよく使う業務用SW。現在使用する110個のオフィスもすべて正規商品を購入した」と強調した。
こうした努力のため政府の違法SW現場取り締まりも堂々とクリアした。 取り締まり班が昨年上半期、同社を抜き打ちで検査したが、違反例は一つもなかった。 特に最近、政府の調査団はFKMを精密点検し、すべてのSWを「正規商品」と認定した。 今回、正規商品SW優秀機関に選ばれたのも政府が推薦したからだ。
シム・ジェスFKM社長は「いくら厳しくても違法行為はやめようというのが会社の経営哲学」とし「正規商品SWの利用は企業の社会的責任と倫理にも関係する」と強調した。
FKMは日本富士通の子会社。 現金自動預け払い機(ATM)会社だった第一精密工業が通貨危機で破綻し、富士通に買収された。 シム社長は「不渡りを出した当時も、会社の職員が銀行を訪ねてATMのアフターサービス(AS)を最後までやり通した責任ある姿を富士通が高く評価した」と述べた。
FKMは30億ウォンだった売上高を10年間で700億ウォン(約57億円)台に増やした。
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