－－どういう点に力を注ぐのか。

「開発途上国に対する援助を増やす計画だ。 援助が増えるほど国際社会で良いイメージが得られる。 実際、韓国の海外ボランディア団体の規模は米国・日本に次いで多い。 この事実があまり知られていないのは、韓国の海外援助や奉仕の効率性が落ちるからだ。 こうした部分を改めていく。 今後、産業界を引退した人たちが少なくとも６カ月－１年ほど常駐しながら執行できる計画を提案するプログラムに取り組んでいく」


－－国民はどうすべきか。

「国民の自発的な参加が必要だ。 自らグローバルエチケットを備える必要がある。 資金を投入せずに国家ブランド価値を高める方法だ。 海外旅行に行って各自が韓国を代表しているという認識を持ち、エチケットを守るだけでも、韓国のイメージが向上する。 韓国経済は成長したが、態度はこれをついていっていないので‘成金根性’と言われたりもする。 外国人に対する配慮も重要だ。 韓国では徐々に外国人の数が増えているが、外国人に対する配慮は不足しているようだ。 東南アジアの労働者を蔑視する傾向がないか考えてほしい」

－－１１月のＧ２０首脳会議が国家ブランドに及ぼす影響は。

「非常に大きい。 過去に韓国で開催された五輪・Ｗ杯が大衆音楽なら、Ｇ２０首脳会議はクラシックに相当する。 大衆の関心は落ちるかもしれないが、深くて影響力がはるかに大きい。 今回のＧ２０首脳会議は世界オピニオンリーダーに韓国の地位を再認識させる契機になるだろう」

－－北朝鮮によるコリアディカウント問題は。

「否定できない問題だ。 外国では北朝鮮の金正日（キム・ジョンイル）国防委員長と韓国の指導者を区別できないケースも少なくない。 世界的なイメージ共有サイトのフリッカー（ｆｌｉｃｋｒ）でＫＯＲＥＡを検索すれば、北朝鮮関連イメージが７０％を超えていた。 最近、韓国の良い写真を数多く載せて、この比率を３９％にまで低めた。 その間、外国人が来れば板門店を案内したが、帰国した後、鉄条網や北朝鮮に関するイメージばかり残るという点で望ましくない。 これよりも韓国産業のプラス面を見せられる蔚山現代（ウルサン・ヒョンデ）自動車工場や浦項（ポハン）のポスコなど産業現場に連れていくのがよい。 統一後、ＤＭＺはピラミッドやエッフェル塔を上回る世界的なアイコンになるだろうが、まだ否定的なイメージが大きい」



【クローズアップ】「国家ブランド５％高めれば１０大企業の営業利益と同じ経済効果」（１）

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