次世代携帯電話「スマートフォン」ブームが起きている。米国のアップルが「アイフォーン」ブームを起こしたのに続き、先週はグーグルが「ネクサスワン」を出した。世界携帯電話市場でスマートフォン販売比率は昨年すでに15%を超え、今年は25%に達すると予想される。第2世代携帯電話の市場と比較すると飛躍的な拡大だ。アップルとグーグルはソフトウェアとインターネット検索分野で独歩的な企業だ。こうした世界的な企業がスマートフォンに本格的に参入しただけに、市場で大きな‘津波’が起きるのは自明だ。
何よりも注目すべき点は、アップルとグーグルが通信会社-端末機製造会社の従来の生態系を崩しているという点だ。これら端末機製造は台湾企業に委託し、消費者が利用料が安い通信会社へ自由に移れるようにし、オンラインを通して別の流通網構築までも図っている。すべての過程を自分の統制下に置くという布石だ。通信会社や携帯電話製造会社が‘第2’の立場になる可能性もある。先進国が無線インターネットへ移る間、韓国は有線中心の閉鎖的なインターネット環境に閉じ込められてきたからだ。
最近、国内企業が本格的な対応に乗り出したのは幸いだ。しかしパラダイムが変わっている以上、長期的なロードマップと発想の転換なしでは勝利をつかむのは難しい。特にモバイル競争力の核心はプラットホームの開発だ。使用者がどんなプラットホームを選択するかによってコンテンツ・通信サービス・端末機は自動的に決まる。さらに反応速度と便宜性を一段階アップグレードさせてこそ、目が肥えた消費者を引きつけられる。
守りに入っている国内ポータル業界も、急変する現実を直視する必要がある。世界で最も革新的なインターネットサービスを見せた時代に帰らなければならない。通信業界も従来の成功神話は忘れ、無線インターネット時代にふさわしい新しいビジネスモデルを発掘する必要がある。そうでなければ生存は難しい。スマートフォンの新しい春秋戦国時代は韓国にとって危機であると同時に機会だ。もう一度「IT強国コリア」を目指すには革新しか方法はない。
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