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【社説】朴槿恵氏は引かずに、李大統領は真心で

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
政府が世宗(セジョン)市修正案を挙げる前に壁にぶつかった。ハンナラ党の朴槿恵(パク・クンヘ)元代表が反対意見を掲げたのだ。朴前代表はおととい財政経済部大邱(テグ)・慶北(キョンブク)の新年交換会に主席し、記者たちに「原案が排除された案には反対します」と断言した。野党が反対する状況で、朴前代表まで背を向ければ法改正は不可能だ。

世宗市の問題に対してはそれぞれ意見が違うだろう。だとしてもこの問題を扱う執権党の行動を見守ろうとしても不安なだけだ。その上、主要国政懸案ごとに執権党が深刻な内部対立の様相を見せているので、国民の立場では国がどこに進むのか心配しないわけにはいかない。

「原案+α」という朴槿恵元代表の意見も十分に出せる案だ。大統領の言うことに何が何でも同意することは民主主義ではありえないことだ。しかし政府が修正案を出すと予告した日がもうあさってに迫っている。執権党の責任ある重鎮政治家として、最小限その内容はよく見て判断するのが順理だ。たとえその案が十分でないと判断されても、党内でまず調整しようと努力するのが手順だ。代案も出す前に聞く必要もないというやり方で黙殺してしまっては、党とともに歩むのは難しい。


世宗市の問題は国家的課題だ。朴元代表もそれなりにいろいろ考えを重ねてきたであろう思う。しかし政府もこの問題を解くために悩みを繰り返してきたということは朴元代表もよくわかっているだろう。李明博(イ・ミョンバク)大統領の政治的利害がかかった問題でもない。その上にこれにより国論が深刻に分裂された状況で、対話で解決する道まで閉ざしてしまうのは、対立を解いていかなければならない政治リーダーとして正しい姿勢だとは言いにくい。

朴元代表は修正案を「党論を覆すことだ」と指摘しているが、当時、党論を作った過程は明らかではなかった。また党論を一度決めれば状況がどう変わっても変えることができないのはいきすぎたこだわりと映ることもある。朴元代表は信頼と原則を強調するが、自分と違う意見も真剣に聞き入れるのがリーダーの雅量であり、国政を安定するように導ける姿勢だ。

政府とハンナラ党主流側の接近方式にも問題がある。これまでどれだけ心から朴元代表側を説得しようと努力したのか疑問だ。鄭雲燦(チョン・ウンチャン)総理が忠清道(チュンチョンド)を何度か訪問するなど、世宗市問題解決のために総力を傾ける姿はかなり印象深い。しかし政府と青瓦台がそういう涙ぐましいほどの忠実な努力を朴元代表にも傾けたのか問わざるを得ない。むしろ外郭の世論を動員することで朴元代表を遠回りに圧迫しようとしているという印象まで与えた。これでは朴前代表側をむしろ感情的に刺激するといえる。

李明博大統領は外交で非常に実用的な接近をしてきた。外国首脳の個人的な趣向を考慮し、贈り物まで直接選ぶほどに真心を注いだ。その結果、到底不可能に見えた主要20カ国(G20)首脳会議を韓国に誘致し、UAEの原発建設を受注する成果もおさめた。国内政治でも最小限、それと同じ努力を見せてくれることを期待する。



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