政府が今年の経済成長率を5%と予測し、経済事情は良くなる見通しだ。 しかし相変わらず就職市場は冷たい風が吹くと予想されている。 企業が今年の人事・採用部門で重視している点が「従来の人材の能力向上」であるからだ。 企業の雇用が下半期になって好転するという見方もある。 2010年の就職風向計を見てみる。
◇社員の能力向上に注力=就職・人事ポータルサイト「インクルート」が主要企業275社を対象に今年の人事・採用部門で重視している点を調べた結果、「従来の人材の能力向上」(35.6%)が最も多かった。 経済的な不確実性が続く中、大幅な新規採用よりも社員の能力を高めることで成果創出と経営効率化を図るという意味と分析される。
次いで「優秀な国内人材の採用」(19.3%)、「社員が退職しないよう維持」(17.1%)、「採用方式の変更または新しい採用技法の導入」(11.6%)、「核心人材の区分および管理」(7.6%)などの順だった。
しかし大企業の場合は「優秀な国内人材採用」(38.5%)が最も多く、積極的に人材誘致に乗り出す見込みだ。 一方、中堅企業と中小企業はともに「従来の人材の能力向上」を選んだ。
李光錫(イ・クァンソク)インクルート代表は「人事採用部門は全般的に保守的で、効率性を重視する1年になるだろう。大企業は人材誘致に相対的に積極的だが、中小企業は社員の育成を目下の目標としている」と展望した。
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