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【ニュース分析】三星電子「100兆-10兆」クラブ入り…半導体・テレビが主軸

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国の看板企業、三星(サムスン)電子は米国から始まった世界金融危機の中、08年第4四半期の大幅な赤字を背負ったまま、非常経営体制で新年を迎えた。

しかし最後には過去最大の売上を決めるとともに「100兆の売上-10兆の営業利益」のクラブに加入するハッピーエンドを満喫した。昨年が特に創立40周年であることから、より意味深い慶事だった。今年も半導体とテレビの市況が良く、15兆ウォン(約1兆2000億円)台の営業利益も見込まれる。

08年・第4四半期に三星電子の営業赤字は7400億ウォンに上った。米金融危機の余波だった。全役員の年俸の約2割を削減し、超過利益分配金(PS=Profit Sharing)の割合を縮小するなど非常経営に乗り出した。しかし下半期に入ってから、予想より早く景気が回復した。「キャッシュカウ(ドル箱)」とされる半導体の価格が急上昇し、三星電子の急激な飛翔が始まった。


昨年初め、0.81ドルでスタートしたDRAM(DDR2)の価格は昨年末2.38ドルまで高騰した。NANDフラッシュ・メモリの価格も同期間に2.31ドルから4.42ドルへと上昇した。日本と台湾の各メーカーが赤字で苦労するとき、三星はコストの競争力を掲げ、むしろシェアを拡大した。さらにテレビ部門まで第3四半期に入り、1兆ウォンに近い期待以上の営業利益を決めて、善戦した。

また、昨年初め、LED(発光ダイオード)テレビの商用モデルを発売し、米国・欧州の市場で「大ヒット」した。薄型テレビの販売は日増しに増え、第4四半期に、テレビの販売台数は第3四半期を100台ほど上回るおよそ800万台に上るとみられる。携帯電話の場合、昨年第3四半期に初めて世界シェアの20%を達成した。第4四半期に22%以上に拡大できたものとみられる。世界最大手の携帯電話機メーカー、フィンランドのノキアを猛烈に追撃中だ。

携帯電話部門の申宗均(シン・ジョンギュン)社長は「昨年目指した“トリプル2(年間の販売台数を2億台に、シェアを20%に、営業利益率を2ケタにすること)”を達成できたものと把握している」と話した。

業界では、今年、三星電子の営業利益が15兆ウォンを突破するかに注目する。三星電子が昨年第4四半期に季節的なリスクを克服し、3兆7000億ウォンに上る営業利益で善戦した上、今年、半導体と液晶表示ディスプレー(LCD)市場の雰囲気が明るいからだ。

教保(キョボ)証券のク・ジャウアナリストは「半導体の価格は上半期に終始強気を維持するとみられ、LCDパネルも底を突き、上昇しつつある」とした上で「優良顧客が多い三星電子が最も多くの恩恵を受けるだろう」という見方を示した。



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