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第2次世界大戦当時、日本の長崎と広島にそれぞれ投下された原子爆弾。この2度とも被害を受けた被爆者が4日、死亡したとインターナショナルヘラルドトリビューン(IHT)が7日、報道した。主人公は山口彊(つとむ)さん。93歳。死因は胃がんだ。二重被爆者は165人いるといわれているが、山口さんだけが日本政府から認められていた。
米国が広島に原爆を投下したのは1945年8月6日。当時29歳だった山口さんは三菱重工業に勤める技術者として広島に出張中だった。原爆が落ちた瞬間、山口さんは投下地点から3キロほど離れた所にいた。ちょうど電車から降りたときだった。彼は鼓膜が破れ、上半身全体にやけどを負う被害を受けたが、生命には別条はなかった。この日、広島では約8万人が命を失った。
山口さんは被害者宿所でひと晩を過ごした後、翌日、故郷である長崎に帰った。しかし、彼は8月9日、長崎に落ちた2度目の原爆攻撃の被害者となった。彼は生前「当時、長崎で、上司に広島に原爆が落ちた状況を説明していたとき、急に広島で見たような白い光が部屋いっぱいに差し込んだ」と回顧した。3日の間で2度も原爆攻撃に遭ったのだ。この日、長崎に落ちた原爆は約7万人の命を奪った。長崎に原爆が投下されてから6日後の8月15日、日本は無条件降伏を宣言した。
2度の原爆にも生き残った男性、93歳胃がんで死亡(2)
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