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2010年の世界「台風の目」は8月と11月になるとみられる。
オバマ米大統領は、8月までの駐留米軍戦闘部隊のイラク撤退を目指し、アフガニスタンへの増派を終えると発表した。「長い間の心配事」を一度に解決するという戦略だ。成功すれば急落した支持率を押し上げ、11月の中間選挙を勝利に導くことができる。しかし反対の場合は、後半の政局運営に暗雲が垂れ込む可能性が高い。
11月にはメキシコ・メキシコシティーで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)も開催される。今年のコペンハーゲン会議(COP15)のように「言葉だけのパーティ」で終わるのか、それとも温室効果ガス削減の合意に至るのか、国際社会は再び揺れ動くことになるとみられる。
1月
△1日:ファンロンパイ・ベルギー首相、「EU大統領」に就任
欧州連合(EU)の大統領に相当する欧州理事会常任議長にファンロンパイ・ベルギー首相が就任する。任期は2年6カ月。年4回以上開かれる首脳会議を主導し、対外的にEUを代表する。
△28日:ISAFの増派を協議
北大西洋条約機構(NATO)加盟諸国が英ロンドンに集まり、アフガニスタンに駐留する軍(国際治安支援部隊=ISAF)の運営策について話し合う。米国が要請した増派問題が主要議題になるとみられる。現在アフガンには約3万5000人のISAFが駐留中だ。
2月
△12日:冬季五輪が開幕
カナダ・バンクーバーのBCプレイス・スタジアムで、17日、熱戦の幕が上がる。「フィギュアの女王」こと金妍児(キム・ヨナ)は日本時間で24、26日に出場する。
3月
△5日:中国・全国人民代表大会が開幕(日付は流動的)
△7日:イラク総選挙を実施
当初1月に予定されていたが、延期されつづけてきた。イラク総選挙は「正常化」の象徴となる。どれだけ無事に、かつ民主的に行われるか次第で、米軍の撤退日程にも影響が出るとみられる。
4月
△北米サミット(米国・カナダ・メキシコ、場所:カナダ、日付:未定)
5月
△1日:中国・上海エキスポが開幕
エキスポはよく「経済オリンピック」といわれる。中国は上海エキスポを通じて国際社会でもう一度の跳躍を夢見ている。
W杯・イラク軍撤退・米中間選挙…2010年、世界はどこへ(2)
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