北朝鮮労働党の機関紙、労働(ノドン)新聞11日付は金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が江界市(カンゲシ)所在の工場を現地指導した写真を49枚も掲載した。破格である。普段6面を発行するこの新聞は、その日、紙面を8面に増やし、8面の一部を除いては全て現地視察写真と記事で埋めた。金委員長が2・8ビナロン連合企業所と金策(クムチェク)製鉄連合企業所を訪れたことを伝えた先月7日付も同じだった。52枚の写真を載せている。経済の現場訪問を大々的に浮上させたわけだ。同委員長が経済再建に力を注ぐことを宣伝しながら住民たちを督励しようとする意が盛り込まれているという解釈だ。北朝鮮は4月から「速度戦」の一種である「150日戦闘」を行い、以後「100日戦闘」を展開している。
今年、金委員長の分野別公開活動は経済分野に集中されている。本社統一文化研究所が集計した同委員長の公開活動(12月28日基準)は計156回で、昨年の94回に比べて大きく増えた。同委員長が昨年8月、脳関係疾患を患ったのとかみ合っているようだ。しかし分野別に見れば、国防関連活動は大きく減って、経済分野活動が大幅に増えた。昨年、全公開活動の48%(45回)だった国防分野は今年18%(28回)に減った。一方、経済分野は33%(31回)から49%(77回)に増えた。北朝鮮の当面の目標である「2012年強盛大国建設」と関連があるという分析だ。
大安(テアン)重機械連合企業所・トンボン協同農場・興南(フンナム)肥料連合企業所など、数回立ち寄った所が、昨年4カ所から10カ所に増えた点も興味深い。選択と集中の意図が垣間見える。77回の経済活動のうち、13回を平壌(ピョンヤン)隣近地域に割いているのも注目される。この地域は昨年3回にとどまっているからだ。健康問題、平壌再建と関連があるともいわれる。文化活動は昨年3回から11回に、軍の公演観覧も昨年8回から17回に増えた。休息を取ったという見方もできる。
金委員長は対外活動も積極的だ。1月23日、王家瑞中国共産党対外連絡部長と会談し、健在をアピールした後、ビル・クリントン元米大統領(8月)、温家宝中国首相(10月)に会った。
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今年、金委員長の分野別公開活動は経済分野に集中されている。本社統一文化研究所が集計した同委員長の公開活動(12月28日基準)は計156回で、昨年の94回に比べて大きく増えた。同委員長が昨年8月、脳関係疾患を患ったのとかみ合っているようだ。しかし分野別に見れば、国防関連活動は大きく減って、経済分野活動が大幅に増えた。昨年、全公開活動の48%(45回)だった国防分野は今年18%(28回)に減った。一方、経済分野は33%(31回)から49%(77回)に増えた。北朝鮮の当面の目標である「2012年強盛大国建設」と関連があるという分析だ。
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