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先月末、韓国内で発売された米電気機器大手アップルの「iPhone」(アイフォン)。
料金と端末機の料金として月6万ウォン(約4700円)以上を負担しなければいけない高価の端末機にもかかわらず、16万台以上売れるなど初期から販売の勢いが加速している。アイフォンが韓国内の通信市場と業界に与えた影響の明と暗を考えてみた。
#無線インターネット時代が加速化
今年に入り、全世界の通信市場のキーワードはモバイルインターネットだった。アップルはもちろん世界トップを誇るフィンランドの大手携帯電話メーカー、ノキアまで無線インターネットの市場に進出した。米インターネット検索最大手グーグルはモバイルの端末機に適したウェブページサービスを本格的に展開した。これに比べ、音声通話の収益が中心となっていた韓国通信業界は無線インターネットの開放に消極的だった。
そうした中、先月末アイフォンの登場で無線インターネット時代が本格的に開幕した。今月からKT(旧韓国通信)が、無線LANサービスが提供される所ではインターネット電話代だけ支払えば携帯電話で通話できるFMCサービス(固定網と移動網の収束。有線通信・移動体通信を組み合わせた電機通信サービスのこと)を開始した。移動通信体の国内最大手SKテレコムも似た通信商品の発売で対抗している。新年からは無線インターネットの拡散が加速化する見通しだ。
#ソフトウエアの生態系づくりへ
アイフォンの成功にはアップストア(App Store)というアイフォン向けアプリケーション(応用ソフトウエア)のダウンロードサービスの役割が大きかった。約10万件のアプリケーションが掲載され、ネットユーザーが20億回以上ダウンロードした。韓国の開発者もアップストアに挑戦し、良い結果を得るケースが相次いでいる。ゲームビルのゲーム「ZENONIA(ゼノニア)」は「2009年最高のゲーム」に選ばれた。8のゲームを掲載したコムトス(com2us)は累積ダウンロードが40万件を上回った。
アイフォンの発売をきっかけに国内メーカーのアップストアも続々と開設された。これを通じて「メーカー~開発者~消費者」につながるソフトウエアの生態系が作られている。SKテレコムのイ・スヒョクNI事業本部長は「国内のアップストア市場が近く1兆ウォン台に拡大されるだろう」という見方を示した。
iPhone発売から1カ月…明と暗(2)
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