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【カルチャーコード】ルーザー女はいてルーザー男はいない?(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版



#最近、大衆文化の主なキーワードは「ルーザー」(loser)だ。何年も年失業している者や「負け犬」が主演の映画・ドラマがあふれる。「全員、平均以下のメンバー」を標榜(ひょうぼう)するMBCテレビ(文化放送)のバラエティー番組「無限に挑戦」は「全力を尽くす」キャラクターで数年間にわたり大人気を博している。

「無限に挑戦」が娯楽番組の標準を提示して以来、いわゆる「サンティ(安っぽいイメージ)」コードの芸能人まで登場した。インディーズ音楽はルーザーの情緒をジャンル化した。インディーズのソ・テジと言われるグループ「チャン・ギハと顔」に代表される。希望も出口もない失業者の日常をユーモラスに描いた「安モノのコーヒー」などが大きな話題を集めた。


恋愛市場で売れていないルーザーらのための「私を恋愛させろ」を歌ったワンマンバンド「月の光の妖精の満塁本塁打」は、自ら「キング・オブ・ザ・ルーザー」を目指す。ルーザーの情緒は大ヒットする映画にもつながった。800万人を突破した「国家代表」が代表的だ。瀬戸際のルーザーら5人組が誰も注目しない、人気のない種目の国家代表チームを作る物語だ。インディーズ映画も同じだ。「昼酒」「私は苦境に立たされた」など敗残者の男の物語が多い。

#「ルーザー情緒」の浮上は厳しい現実社会につながっている。いわゆる「88万ウォン世代」(注:88万ウォン=20代の95%が非正規労働者になるという予測の下、非正規労働者の平均賃金119万ウォンに20代の給料平均74%をかけたもの)の挫折だ。たとえ「非主流」という情緒の本質は同じでも、「楽しく遊ぼう」というパンクロックの遊戯精神が強かった90年代末のインディーズ音楽と、厳しいルーザーの情緒からはじまった2000年代の音楽は異なるということだ。

もちろん、同じルーザーの情緒といっても差は存在する。「チャン・ギハと顔」や「月の光の妖精の満塁本塁打」などが見せるルーザーの情緒は、単なる敗北者の自分への慰安を超え、競争を強いる時代に無気力、無対応で取り組み、競争の構図そのものを無力化させようとする戦略を示す。「自発的なルーザー」のための歌という「月の光の妖精の満塁本塁打」の言葉のように、ウィナー(winner、勝者)になれないため挫折するのではなく、世の中が強いる競争を認めず脱却し「マイウェイ」を求めるということだ。



【カルチャーコ宁ド】ルーザー女はいてルーザー男はいない?(2)

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