北朝鮮が21日、韓国の北方限界線(NLL)下の水域を平時海上射撃区域に指定したことで西海(ソヘ・黄海)上の北朝鮮軍戦力に関心が集まっている。北朝鮮軍海軍司令部がこの日「砲兵射撃」を言及したので、ひとまず西海岸に配置された海岸砲と、地対艦ミサイルが今週にも境界対象になるものとみられる。北朝鮮は西海岸に100以上の海岸砲をペンリョン島前の張山(チャンサン)岬を含め壅津(オンジン)半島、海州(ヘジュ)、サ岬、トゥンサン岬など海岸の洞くつに配置している。この中にも張山岬と海州の入口である康リョン郡(カンリョングン)一帯には海岸砲がぎっしり配置されている。6・25戦争時、仁川(インチョン)上陸作戦を経験したためだ。
北朝鮮の海岸砲は以前は射程距離が10キロ程度、口径76ミリと100ミリが主種だった。しかし最近は射程距離が20キロ以上の122ミリと130ミリなど大口径に代わっているというのが軍当局の分析だ。ペンリョン島と延坪(ヨンピョン)島はもちろん、その後方までも射撃が可能だという話だ。北朝鮮の海岸砲は正確度は低いが、何発も集中的に射撃すれば韓国軍艦艇が撃沈されることも考えられる。北朝鮮人民軍は今春の、訓練を実施し、海岸砲1000発を射撃した。
また北朝鮮海州隣近とトゥンサン岬周辺には射程距離が83~95キロに達するシルクワームとスティクスなど地対艦ミサイルが集中配備されている。北朝鮮の地対艦ミサイルは、対空防衛能力がない韓国の高速艇と哨戒艦などには致命的だ。このため海軍は、北朝鮮軍が地対艦ミサイルを発射する際に必ず稼働される海上標的追跡用レーダーの電波をキャッチし、迅速に安全区域に避けるようにしている。
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