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美しい肉質で口の中でとろける味が逸品の本マグロ。この本マグロが私たちの食卓に頻繁に登場する日が近づいている。
慶尚南道(キョンサンナムド)は来年、統営(トンヨン)欲知島(ヨクチド)一帯に40億ウォン(約3億円)を投入し、本マグロ養殖枠(直径25メートル・深さ20メートル)3つを備えた養殖場2カ所を設置すると21日、明らかにした。
すでに国・道費12億ウォンずつ計24億ウォンを確保している。本マグロの養殖に国・道費が支援されるのは初めてだ。国・道費に加えて漁業関係者2人が8億ウォンずつ計16億ウォンを負担し、養殖場をつくる。
慶尚南道は2014年までの5年間、水産資源研究所を通して養殖技術を確立する計画だ。長期的には2020年までに毎年50億ウォンずつ計500億ウォンを投入し、養殖場を100ヘクタールに集団化する計画だ。
養殖の本マグロは日本・スペイン・イタリアなど18カ国で年間4万トンが生産されている。日本は02年に養殖に成功し、年間2500-3500トンを生産している。国内では統営インソン水産が海で捕獲した本マグロ(2-40キロ、420匹)を07年から育てている。タイやソイなど従来の沿岸養殖業が、中国・日本の価格が安い養殖魚類の輸入と飼料価格の急騰で競争力を失ったことで、本マグロは代替魚種に選択された。
慶尚南道のチェ・クォンイ漁業振興課長は「本マグロの養殖は高付加価値産業になる」と述べた。大西洋マグロ保存国際委員会(ICCAT)など国際団体が資源の減少に対応して漁獲量を規制すれば、本マグロの養殖はさらに脚光を浴びる見込みだ。マグロの国際消費量は年間100万トンを超える。
海の環境変化で最近、韓国海域で本マグロの捕獲量が増えている点も養殖に必要な本マグロの幼魚の確保を容易にしている。国内の本マグロ捕獲量は07年までの5年間は年平均700トンだったが、07年には1058トン、08年には1543トンに増えている。
養殖はまず本マグロの幼魚を枠に入れ、魚・エビなどを与えながら育てる。3キロ(30センチ)を3-4年育てれば50キロ(1メートル)に成長し、産卵が可能になる。このマグロから卵を採取し、人工受精をさせ、また孵化する方法で個体数を増やす。。本マグロが50キロまで育つまでには600キロのエサ(50万ウォン)が必要となる。現在50キロの本マグロ1匹は250-300万ウォンで取引されている。
◇本マグロ(クロマグロ)=体長3メートル、体重500キロにもなる。水温10-28度の東・西部太平洋、大西洋・地中海に生息する。寿命は25年ほど。
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