北朝鮮の一方的海上射撃区域の宣布は韓半島平和協定締結のための名分づくりであるかもしれない。北朝鮮は8~10日、スティーブン・ボズワース米国務省対北政策特別代表の訪朝前後で平和協定締結主張をしている。西海(ソヘ・黄海)が紛争地域だという点を浮上させ、平和協定締結の根拠にしようとしてきた。政府当局者は「北朝鮮艦艇が先月10日、NLLを侵犯して大青海戦に広がったのもオバマ政権発足後、初の朝米対話を控え、平和協定問題の議題化を念頭に置いた意図的挑発の側面があった」と分析した。朝鮮総連機関紙の朝鮮新報は今月2日付で「11月、西海で起きた武装衝突は、朝鮮半島の尖鋭な軍事的緊張状態を再確認させた」とし「偶発的な衝突と戦争再発の懸念がある限り、朝鮮側が自衛的抑制力を一方的に断念することはあり得ない」と主張した。北朝鮮はボズワース代表の訪朝時も平和協定締結問題を最優先の議題として立てたものといわれる。
北朝鮮が今回の宣布を行動に移すかは時間をかけてみなければならない。ペク・スンス韓国国防研究院安保戦略研究センター長は「北朝鮮が南北間の軍事的戦力の違いをわかっており、北朝鮮が挑発時には厳しく対応するという韓国政府の確固たる意志を経験した以上、実際に行動に移すことは容易ではないものとみられる」と述べた。実際、韓国軍当局の立場は確固たるものだ。海軍は「韓国軍はNLLをいつでも守る用意ができている」とし「北朝鮮が挑発すれば力強く対応する」と明らかにした。
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