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「田禹治」に厳しい評価を下すなら、それはチェ・ドンフンという名前に対する行きすぎた期待のせいが大きい。
チェ監督は「イカサマ師」「ビッグ・スウィンドル!」で、娯楽映画への見識を認められたことがある。そうした彼がカン・ドンウォンのほか、ペク・ユンシク、キム・ユンソク、ユ・ヘジン、イム・スジョンら現在映画界で最も話題になっている俳優をワンセットで起用し、派手なアクションを披露するというから期待値が高まるほかない。
ほかの前作とは異なり、ストーリーが強調されていない残念ささえ甘受できるなら、また妖怪・悪童・神仙らがソウルのど真ん中で展開する都市のアクションファンタジーに集中できるなら、「田禹治」は年末、映画館で楽しめる、かなり良い選択になることには違いない。
朝鮮時代の伝説の笛、萬波息笛(古典で伝えられる新羅の神笛)を保管していたチョングァン大師(ペク・ユンシク)が殺害され、道術の実力を持ちながら遊び回っていた道士、田禹治は師匠殺害の濡れ衣を着せられた後、神仙らによって掛け軸の中に封印されてしまう。09年のソウル、妖怪らが再び闊歩すると、神仙らは封印を解く。
変身、棒の術など田禹治の絢爛(けんらん)な技をはじめ、ランニングタイムの大半を占める華麗なアクションの饗宴が観客の目を釘付けにする。「神仙3人組」と言えるソン・ヨンチャン、チュ・ジンモ、キム・サンホ、「シュレック」のドンキーほど魅力的なチョレン役のユ・ヘジン、唯一の悪役ファダムで映画のバランスを取ったキム・ユンソクを見るのも非常に楽しい。
24日に公開。12歳以上観覧可能。
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