昨年、国際的恥さらしになった「ハンマー国会」から1年が経った昨日、国会では再び乱闘が起こった。ある国家の国民代表なら最小限持たなければならない恥まで投げ出して与・野党議員たちが再び肉弾戦をしたのだ。それも国賓待遇で韓国を訪問中の習近平中国国家副主席が国会を訪問した時にだ。国の格など知らぬといったふうに物理的衝突ばかり繰り返す18代国会の無能とずうずうしさに失望させられる。
今回の阿修羅場は民主党議員たちが奇襲的に国会予算決算委員会(予算決算委)会議場を占拠して始まった。4大河川予算減らしを主張し、予算調整作業を担当する係数調整小委を構成することができないよう実力行使をしたのだ。するとハンナラ党議員たちがもつれこんで暴れでは大声で叫びもつれたものだ。
何より予算決算委会議場外でこうした韓国国会の醜い姿を見せられたとき、習副主席はどう考えただろうかと思うと恥ずかしくなる。中国ネチズンは昨年、韓国の「ハンマー国会」を見て「あれが民主主義か」など、あらゆる皮肉を口にした。こんなときに再び韓国国会が醜態を演じれば、中国国民はもちろん、全世界からつまはじきにされるに違いない。この国がどこに進むのか、本当に懸念される。
民主党の予算決算委占拠は民主的手続きを破壊するという点で大きく間違っていた。与・野党議員たちが合意した過程を無視して物理力で自分の主張を貫徹するということは話にならない。特に全体予算の2%にすぎない来年の4大河川予算をかけて全体予算の審議を拒否するのは不合理説だ。昨日、民主党議員総会である議員は「ハンナラ党の主張どおりほかの予算から審議すれば4大河川予算審議が早く成立できる」と主張した。しかしこれは妥当性がない飛躍だ。いずれにせよ予算決算委通過は一度にすることになっている。4大河川問題が自分の主張どおりだめならば、ほかのことはすべてあきらめるということか。こんな政治的名分争いに民主党が保護しようと思う庶民たちの暮らしにシワ寄せがあってもいいというのか。事態がここまで来たのには、ハンナラ党も一部分で責任がある。4大河川予算を所管常任委で奇襲的に処理するなど野党説得にとげのある姿を見せてきたからだ。
与・野党は一日も早く理性を取り戻さなければならない。「ハンマー国会」以後、国民の前で間違っていたと反省した与・野党が、そんなことあったのかというようにまったく同じ行動を繰り返せば、どうして国民の代表だと言えるか。一部、与・野党重鎮議員たちが政治的折衷を要求して出たことは幸いだ。これらは4大河川事業は生かしていくが、大運河だと誤解されるかもしれない事業は合理的に調整せよと折衷案を提示した。与・野党指導部はこうした折衷案をもとに交渉に臨み、妥協を見つけていく賢さを発揮しなければならない。
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