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15日午後8時ごろ(現地時間)、フランス・パリ7区にある高級レストラン「ナビュリオン」。氷点下2度の寒い天気にもかかわらず、客の半分は路上にある野外テーブルに座っている。コートに帽子までかぶり手に息を吹きかけながら外で食事をするのは喫煙のためだ。
「ナビュリオン」は愛煙家の客のため、11月初めから野外席に大型ガス暖炉4台を設置した。支配人のジャン・クリストフ氏は「寒い天気にも野外席にこだわる愛煙家のため、一日8時間ほど暖炉を使用している」と話した。
フランス政府が昨年カフェ・レストランを全面禁煙にして以来、喫煙を楽しむ客にとって野外テーブルは解放区だ。このためパリの相当数の露天カフェは野外席に大型暖炉を設置している。暖炉製造会社は露天カフェ用大型暖炉の供給が追いつかないほど特需を受けている。
ところが環境団体が露天カフェの暖炉を問題視し始めた。露天カフェに設置された暖炉はガスを利用する高性能製品で、二酸化炭素(CO2)を大量に排出するという主張だ。
最近ある市民団体は実験結果を公開した。露天カフェ用の野外暖炉4台が一日の平均営業時間8時間に排出するCO2量を測定したところ、中型自動車1台が350キロを走る場合と同じ量だった。4万台と推定されるパリ市内の露天カフェ用野外暖炉から、毎日1万台の自動車が350キロを走行しながら出すCO2と同じ量が排出されているということだ。
環境団体はこれを根拠にパリ市とカフェ業協会に抗議書簡を送り、デモも準備中だ。「少しでもC02を減らすために努力している中、愛煙家のために多量のCO2を排出するのは情けない」という主張だ。
しかしカフェ業者は首を横に振った。野外席の売り上げは真冬にも平均20%にのぼるからだ。シャンゼリゼカフェ「ノルマンディ」のある職員は「暖炉がなければ客の半分が減る」と話した。パリ市は環境団体の主張を検討したが、暖炉を使用を禁止するいかなる根拠もないという結論を出した。
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