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プッカ「ブランド化へ」…今年のロイヤリティー収入320億ウォン

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版



米国にミッキーマウスがあり日本にハローキティがあるならば、韓国には「プッカ(PUCCA)」がある。

切れ長の目に丸いアップスタイルの髪型をしたキュートな少女キャラクター「プッカ」は、国内より海外でより有名な「韓流スター」だ。およそ120カ国・約400のブランドショップに、約500件のライセンスを提供している。昨年アパレル・靴・化粧品・生活雑貨などプッカが入っている製品約3000種類が海外で販売され、製品の売上だけでも約4750億ウォン(約370億円)に上った。


ロイヤリティーの収入だけでも160億ウォンに達する。今年はほぼ倍増した商品の売上(約9500億ウォン)とロイヤリティー収入(約320億ウォン)が期待される。プッカとそのパートナーの「ガル(GARU)」は「ブーズ」という韓国のメーカーが2000年に作ったキャラクターだ。オンラインのフラッシュカードを通じた口コミで売れはじめ、中国・欧州などで爆発的な反応を得た。

06年にテレビ向けのアニメーション映画が制作され、07年にはオンラインゲーム「プッカ・レーシング(PUCCA Racing)」が発売された。昨年には服飾ブランド「ベネトン」と衣類商品化のライセンス契約が締結された。あるジャンルで成功した原作が、複数のジャンルのコンテンツとして再生産され使われる、代表的な「ワンソース・マルチユース(OSMU)」の事例だ。

以前は低年齢層が中心となっていたキャラクター市場でプッカは10、20代女性をターゲットとするユニークなファッション・アイコンとして登場した。メーンテーマを「愛(LOVE)」に設定し、ターゲットの女性層に合わせてアパレル・アクセサリー・かばん・靴などを発売した。

もう一つの成功のポイントは海外市場に参入する際、強大なパートナーシップを背景にしたということだ。ブーズはキャラクター市場の大半を占める米国と欧州のメジャー市場に参入するため、ワーナーブラザーズ(WB)と連携した。WBは今年初めの北米・南米に続き、最近、欧州・中東・アフリカの販売とマーケティング・営業まで代行するということでブーズと契約した。

これによってプッカは世界市場のうち日本を除くほぼすべての国家に進出することになった。最近プッカは華麗に韓国に戻ってきた。国内のファッションショーでプッカを素材にした衣装が紹介され、有名なデザイナーのペクヒとパク・ヨンジュン、リサ・キムがデザインした靴やカバン、ジュエリーも発売された。

ブーズのキム・ブギョン代表は「プッカはキャラクターではなくブランド」とし「10、20代の女性が好むファッションブランドに位置付けたい」という抱負を述べた。ワールドディズニー社がプッカを買収したいと提案したが断ったという同氏の夢は「ブーズを韓国のワールドディズニー社に作ること」だ。



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