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日本の「顕微鏡バレーボール」に学べ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版



「日本のデータバレーボールに驚いた。その気になれば人を無力化することもできる」

韓国女子バレーボールのエース、キム・ヨンギョン(21、JTマーヴェラス)が日本の‘顕微鏡バレーボール’を学んでいる。


キム・ヨンギョンは8日、中央日報との電話で「日本チームの戦力分析レベルにはびっくりする。その間、韓国がなぜ日本戦で無気力に敗れてきたか分かるようだ」と伝えた。

韓国は04年アテネオリンピック(五輪)本戦で日本を破って以来、1勝16敗と圧倒されている。その1勝も昨年のAVCカップ大会で日本が2陣級選手を送り出したことでつかんだ勝利だ。

国内にいては世界の壁を越えられないと考えたキム・ヨンギョンは、今年夏、韓国女子プロバレーボール選手では初めて日本に進出した。活動舞台が変わっただけで、192センチの長身から生まれる力強いスパイクはそのままだ。8日現在、得点2位(84点)、アタック成功率4位(49.7%)を記録している。

昨シーズン10チーム中8位に終わったJTマーヴェラスは、キム・ヨンギョンの活躍に支えられ、開幕4連勝をマークし、単独1位を疾走している。

キム・ヨンギョンは「まだ序盤にすぎない。はっきりと言えるのは日本に進出した後、多くのことを学んでいるという点」と述べた。

特にデータに基づく分析力には舌を巻いた。日本チームのコーチングスタッフは試合前、具体的な数値で戦略を提示する。

例えば「相手選手Aの攻撃が46%以上成功すれば勝つのは難しい」というようにだ。単純に「A選手をうまく防げば勝てる」と話すよりもはるかに理解しやすい。

サーブをする時はもっと細かく指示する。キム・ヨンギョンは「標的サーブ(特定選手を狙ってするサーブ)をしろという指示は誰でもできる。日本では‘Bが前に一歩動いてレシーブするようにサーブを入れろ’と指示する」と説明した。

これだけではない。相手選手のレシーブ方向、その時の攻撃方向を正確に予測して、それに守備位置まで合わせる。サーブを打つ際、すでに次の攻撃を念頭に置いて守備シフトが稼働するのだ。

キム・ヨンギョンは「今まで説明したことはほんの数例にすぎない。試合中にも戦力分析官が常にベンチのコンピュータでデータを送り、監督がこれに基づいて状況に合った作戦を指示する」と話した。

キム・ヨンギョンは「韓国バレーボールの発展のためには、もっと多くの指導者と選手が海外に進出しなければいけない」と語った。「国内には5チームしかない。選手層も薄く、数年間プレーするとお互いをよく知り、選手たちは現実に安住してしまう」と指摘した。

今シーズンはキム・ヨンギョンだけでなく、パク・ジュジョム元道路公社監督もデンソー(プレミアリーグ)のコーチとして活動している。

キム・ヨンギョンは「5日のデンソー戦が終わった後、パク・ジュジョム先生に会い、久しぶりに韓国語(国語)で対話した。先生もよく研究していて、日本で学んだことを韓国に伝えたいと話していた」と伝えた。

日本での生活については「言葉が通じないので孤独だが、競技場に太極旗(テグッキ、韓国の国旗)が掛けられるなどファンの応援が大きな力になっている。韓国を代表するという気持ちで試合に臨む」と語った。



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