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歴史的広場にジャンプ台“世界に紹介するチャンス”?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版



7日午後1時ソウル光化門広場。世宗大王銅像の後ろの「フラワーカーペット」があった位置に巨大な傾斜型構造物を設置する作業が急ピッチで進められている。4~5人が傾斜路の上から白の袋数十個から氷のパウダーを振りかけている。高さ34メートル(マンションの13階に相当)、長さ100メートルのこの構造物は13日に行われる「スノーボードビッグエアワールドカップ」時に使われるジャンプ台だ。

このスノーボード大会を控え、光化門広場の使用が適切なのかに対する論難が再燃されている。今回の大会の予算は計17億ウォン(約1.3億円)で、ソウル市5億ウォン、イベント参加企業が12億ウォンを用意した。ジャンプ台設置費は7億ウォンだ。ソウル市カン・チョルウォン広報企画官は7日「スノーボードワールドカップは都心で開かれるので、より注目される大会」とし「大会を通じて海外にソウルのランドマークである光化門広場が自然に知られるだろう」と述べた。


しかしスノーボードジャンプ台設置を批判する声もある。建築家ミン・ヒョンシクさん(62)は「広場でのイベントはそこを使う人々が自ら作って行くのが自然だ」とし「人為的イベントや官庁主導型イベントは広場に似合わない」と話す。デザイン評論家チェ・ボムさん(52)は「大韓民国の伝統を誇る景福宮前にアトラクション的施設を作ることは理解できない。結局、広場をソウル市広報施設にしているだけではないか」と話した。

ソウル市ユン・ヨンソクマーケティング担当官は「ロンドン・ストックホルム・パリ・モスクワなど世界有名都市も海外マーケティングのレベルでこの大会を行っている」とし「日本のフジテレビ、米国のフォックススポーツ、ユーロスポーツなど、全世界10の放送局で大会を中継放送する予定であることから、景福宮・光化門・北漢山が一団となった美しいソウルの全景が、大会とともに全世界に紹介されるだろう」と話している。

広場を訪れた市民たちの間にも賛否が飛び交う。チョン・ジョンオさん(57、ソウル鍾岩洞)は「韓国を代表する歴史・文化広場にスノーボードジャンプ台ができることなどとんでもないことで、広場設立の趣旨とも似合わない」とし「広場から見えていた景福宮一帯の全景をジャンプ台が隠してしまうのも残念」と指摘した。大学生イム・チェハクさん(28、韓国外大)は「外国の有名都市たちは多様なイベントで都心に活力を吹きこんでいる」とし「権威的だった太極旗が2002ワールドカップを通じて応援ツールとデザインツールになったように、スノーボード大会を契機に市民たちが光化門広場をもっと親しく感じるだろう」と話した。

◆スノーボード・ビッグエアワールドカップ=国際スキー連盟(FIS)が主催するスノーボードライダーたちのワールドカップで、2001年初の大会以降、毎年開かれている。ジャンプ台で跳躍後、ジャンプ・回転・着地などの過程を点数で評価する。ソウル市は今年の5月、国際スキー連盟に大会誘致を申し込み、9月に開催地に確定した。アジアでは初めて開かれる今回の大会には全世界有名スノーボード選手60人が参加する。



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