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‘フィギュアクイーン’キム・ヨナ(19、高麗大)が日本・東京で6日(日本時間)閉幕した2009国際スケート競技連盟(ISU)グランプリファイナルの女子シングルで金メダルを獲得した。合計188.86点で、185.94点の安藤美姫(日本)を2.92点差で抑えた。
しかし後味はすっきりしない。釈然としない判定で、楽な勝負が難しくなったからだ。2カ月先に迫ったバンクーバー冬季オリンピック(五輪)でキム・ヨナは相当な負担を抱くことになった。
▽理解しがたい判定
初日のショートプログラムが終わった後、記者室は騒々しかった。キム・ヨナに対する判定が理解できないという反応が中心だった。
キム・ヨナは最初のジャンプのトリプルルッツ-トリプルトゥループで「回転数不足」という判定を受けた。このためキム・ヨナは10点ジャンプで基本点数を7.5点しか受けられなかった。
スロービデオでチェックしたキム・ヨナの回転数は不足のない3回だった。また9人の審判のうち8人が加算点を与えたが、技術の成否を判定する技術審判だけが「回転数不足」と判定したのだ。このためキム・ヨナは2.5点も低い基本点数を受けた。
▽05年にも似た例
05-06シーズンに日本で開かれたグランプリファイナルでも似たようなことがあった。シニア舞台に初めて登場した浅田真央(日本)がグランプリファイナルに出場した時だ。
当時、浅田はグランプリファイナルを4度制覇していたイリーナ・スルツカヤ(ロシア)に8点以上の差をつけて優勝した。この大会後、浅田はフィギュア界のスターに浮上した。一方、各国のメディアは「日本スケート連盟の過度な浅田ひいき」と非難した。
今大会で唯一キム・ヨナに対してのみ厳しい判定を下したことについても、各国スケート界の関係者は「05-06シーズンを思い出す」とし「ショートでキム・ヨナのジャンプがダウングレードされたなら、他の選手も当然そうするべきだった」と述べた。
また「国際スケート界で影響力を持つ日本がキム・ヨナを牽制し、安藤美姫を浮上させようとしているのではないか」と疑問視した。安藤美姫がショートプログラムで1位になったのは04年10月のグランプリシリーズ以来初めてだ。
▽バンクーバーへの道に灰をまく日本
今シーズンのキム・ヨナの実力は‘独走’状態だ。競争選手のシーズン最高点(ジョアニー・ロシェットの182.9点)よりキム・ヨナの最高点(210.03点)が30点以上も高い。
しかし今大会でキム・ヨナは相対的に厳しい点数を受けたため、‘2位グループ’の安藤美姫と似た点を記録することになった。キム・ヨナに圧力を加え、来年のバンクーバー五輪で自国選手と競争可能な水準に引き下ろそうとする日本の意図があると、スケート関係者はみている。
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