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違法コピーは日米の2倍…IT競争力低下の韓国はSW後進国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版



サイバー空間に違法ソフトウェア(SW)が広がっている。中央日報が入手した「韓国ソフトウェア著作権協会(SPC)2009年(3-7月)調査」によると、33のポータル・ウェブハードから4万3330件(731億ウォン分)にのぼる違法SWコピー現場が摘発された。昨年の4万件(700億ウォン)よりも増えた。

オフライン状況も同じだ。文化体育観光部傘下の違法SW取り締まり班が今年4-8月、全国の現場を調査し、21万4119点(554件)の違法SWを摘発した。チェ・ギュテ・ソウル取り締まり班長は「摘発されたSWは前年同期比24%、件数では48%増えた」と述べた。


大韓民国が‘上部だけ’の情報技術(IT)強国に転落している。韓国は無線インターネットで後進国と言われているのに続き、SW産業も違法ダウンロードが足かせとなり、後進国の烙印が押された。経済分析会社のエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が66カ国を対象にIT競争力を調査した結果、韓国は16位で、昨年より8つも落ちた。

国際民間団体の事務用ソフトウェア連合が最近110カ国を調査した結果、韓国の違法コピー率は43%(08年基準)と、世界の平均値(41%)より高かった、と発表した。米国(20%)・日本(21%)の2倍以上で、経済協力開発機構(OECD)30カ国でも23位(コピー率が低い順)と後進国レベルだ。これによる国内産業の被害額は6億2000万ドル(約7337億ウォン)で、前年比で2000億ウォン近く増えた。

尹宣熙(ユン・ソンヒ)韓国産業財産権法学会長は「韓国は超高速インターネットが整っているためIT強国と言われるが、それによってインターネットで簡単にコピーができ、SW後進国になった」と指摘した。

政府も事務室で海賊版SWを堂々と使っている。国政監査で違法コピーを取り締まる警察庁が、昨年から今年上半期まで2945個のSWをコピーして使用していたことが明らかになった。

一般国民のSW意識は言うまでもない。韓国著作権委員会が昨年末1235人を対象に調査した結果、10人に8人が「SWの価格はお金を払って買うには高い」と答えた。半分以上(54%)が正規商品SWを購入せず、違法SWを利用していた。

キム・ヨンマンSPC協会長は「複製SWは罪悪であり、国家経済に大きな損失を与えるという認識が広まらなければいけない」と強調した。

未来企画委員会によると、世界SW産業は1兆ドル(約1200兆ウォン)規模で、半導体の4倍、携帯電話の6倍にのぼる。韓国の比率は1.7%にとどまっている。

ビジネス・ソフトウェア・アライアンス(BSA)のロバート・ハリマン会長は「韓国のSW違法コピー率が10ポイント低くなれば7600件の雇用が発生し、1兆3000億ウォンの生産増大効果がある」と述べた。



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