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【グローバルアイ】キム・ヨナを眺める日本メディアの内心

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中央日報東京支局が入っている時事通信の1階のロビーには、その日の主要ニュースを報道する4台のモニターがある。 先週月曜日の出勤時間に、フィギュアスケートグランプリシリーズ第5戦の結果が主要ニュースで出ていた。 大会優勝者のキム・ヨナが尻餅ををつく瞬間の場面だった。 一方、2位になったレイチェル・フラット(米国)は美しい演技の場面が出てきた。

他のメディアの報道内容もこれと大きく変わらなかった。 サンケイスポーツは「キム・ヨナ、ミス連発」という見出しの記事で「SPで最低点を受け、自信に満ちた笑顔が消えた」と報じた。 読売新聞はキム・ヨナではなく、2位のフラットの写真を載せた。 キム・ヨナが優勝したという内容はサブタイトルで短く言及しただけだ。

キム・ヨナのライバルである日本の浅田真央は今シーズン、不振のためにグランプリファイナルも逃したため、日本人の気分がいいはずはない。 キム・ヨナに対する日本メディアの嫉妬を帯びた視線にはそれなりの理由がある。 フィギュアスケートに対する日本社会の全幅支援のためだ。


現在フィギュアスケート最強国の日本は、キム・ヨナを通して、1980年代に日本にフィギュアスケートブームを起こした伊藤みどりを見ている。 当時、白人の専有物だったフィギュアスケート界に登場した伊藤は銀盤に‘黄色旋風’を起こした。 伊藤は89年世界選手権大会で女子では初めてトリプルアクセル(空中3回転半)に成功し、頂点に立った。 92年アルベールビル冬季五輪では銀メダルを獲得した。

これを受け、日本スケート連盟はフィギュアスケート育成プロジェクトをスタートさせた。 第2、第3の伊藤を発掘するという趣旨だった。 92年の第1期生選抜のため全国有望新人発掘合宿練習場には、06年トリノ冬季五輪女子シングルの金メダリスト荒川静香もいた。 合宿練習は毎年規模が拡大し、1年に約100人の小学生が練習とともに可能性のチェックを受けた。 合宿参加費用は無料だった。 未来の卵は技術・筋力・瞬発力・持久力・柔軟性を高めるトレーニングのほか、テーブルマナーや英語のインタビュー練習など一流選手になるための総合訓練を受けた。

このプロジェクトは短期間で成果を出した。 浅田選手は小学6年の時、04年世界ジュニア選手権大会で優勝した。 03年世界ジュニア選手権大会の優勝者である安藤美姫を含め、現役で活動している日本フィギュア選手の90%以上がこの合宿所出身だ。

日本スケート連盟は選手の練習と福祉のために毎年さまざまなアイスショーを開き、一般人の関心を集めているほか、企業の後援も引き出している。 今年で31回目となるNHK杯国際フィギュアスケート大会も、グランプリシリーズ大会と認められるほどの名声を築いた。 国家的に情熱を注ぐ日本のフィギュアスケートを考えると、キム・ヨナの善戦は奇跡に近い。 来週東京で開催されるグランプリファイナルでキム・ヨナの善戦を期待する。

                                   朴素ヨン(パク・ソヨン)東京特派員



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