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19年目の悩み“シン・スンフンブランドとは?”(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
--結局シン・スンフンのスタイルというものは何か。

「特定のジャンルというより“哀而不悲”という感性なのでは。悲しいけれど表に出さない、そうした情緒…。幼いころから詩人、金素月(キム・ソウォル)の“ふわりと踏み、通ってほしい”という詩句がとても心に響いた。恋物語が多いのもそうした感性のためではないかと思う」。

--今回のアルバムも「愛」をテーマに、5曲が有機的につながっているようだが。


「アルバム一つを作るのは、映画1編を作ることに似ていると思う。映画にはスタートとクライマックスがあり、喜怒哀楽がすべて盛り込まれる。アルバムにも全体的なストーリーと感情の流れがなければいけない。ところが、最近はデジタル音源が中心になり、歌手の考える力が弱まっているようだ。歌が単発のイベントになってしまい“この歌で何を語りたいのか”と尋ねられると、“さあ…、悲しみかな?”こんな風にしか答えられなくなっている。歌手が考えなくなると、当然音楽のクオリティが落ちる」。

--今回は歌詞を直接書かなかったが。

「以前の歌詞には飾り気がなかった。“私は泣きたくないから、また笑いたくなった”などといった歌詞は、言葉として正しくても正しくなくても、自分の中から飛び出してきたものだった。ところが今は技術が進み、どんな装置を使えば人々が喜ぶのかが分かるものの、感情そのものが率直でない、という気がする」。

--恋愛をしていないから、そうなのでは。

「愛に関する歌詞を書くためには、恋愛をし、別れ、苦しむ過程が必要だが、これは思うままにできるものではない。年をとるにつれ、一時、恋愛相手のプール(Pool)が500人だったとすれば、これがあっという間に200人ではなく、20人に減ってしまった。その20人に会うためにはよりたくさん努力しなければいけないが、年に3~4カ月も日本に滞在し、韓国では明け方に寝て夜になって外に出かける生活をしていたら、“私、昔ファンでした”と酔って話してくる女性がいたっけ(笑)」。

--来年にはデビュー20周年を迎えるが。

「アルバムをリリースする度、自分が望むものが何かについて考えるが、私が望むのは結局、最高のコンサート、つまり歴史に残るような最高のステージを最高のコンサートを通じて披露できる歌を作ることだ。12月にはワンマンライブ(18~20日、ソウル・オリンピック公園オリンピックホール)を予定していて、来年には日本と韓国で20年を記念できるコンサートやいろんなイベントを準備している。ユ・ジェハ、キム・ヒョンシクが好きで音楽を始めたのだが“音楽に、人の人生を変える力がある”という考え方には変わりがない。20年にのぼるから、後輩に刺激を与えられる音楽家になるべきだという責任感もたくさん感じている」。



19年目の悩�“シン・スンフンブランドとは?”(1)

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