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19年目の悩み“シン・スンフンブランドとは?”(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版



あなたはそれほど考えたことがないかもしれない。シン・スンフン(41)という歌手が聞かせてくれる音楽について…。思い出の名曲「微笑みに映った君」で彼を好きになったかもしれないし、最新のドラマ「アイリス」の主題歌「ラブ・オブ・アイリス」にはまって、改めて関心を持ちはじめたかもしれない。

しかしいざ音楽を作る側となると異なる。「バラードの皇帝」という派手なニックネームに、アルバムを150万枚以上をも売った19年目の歌手、シン・スンフンは、今でも「シン・スンフンらしい音楽とは何か」について頭を悩ませている。


11月12日にリリースしたミニアルバム「Love O’Clock」は、彼のこうした悩みがそのまま込められたアルバムだ。新譜は3連作ミニアルバムシリーズの第2弾となる。今回彼はR&Bという人気ジャンルを「シン・スンフン」の方式を通じて解釈した。

代表曲「愛痴(サランチ)」はシン・スンフンスタイルの「すすり泣くようなバラード」とはややかけ離れている。R&Bのリズムにブラスバンドの旋律を加味し、少しなじみの薄い形で迫る。半面、反応は爆発的だ。発売直後に2万枚が完売、リリースの当日、ソウル光化門(クァンファムン)の教保(キョボ)文庫ではファンおよそ1000人がアルバムを購入するため列を作るという珍しい風景も演出された。

20日、ソウル江南(カンナム)のカフェで会った彼は「新しい試みについて反応があるからうれしい」とした後「知れば知るほど勉強すべきものがますます多くなる」と話した。

--ファンがアルバムを買うため列まで並んだ。最近ではめったに見ることができない驚くべき風景だが。

「私のファンも年をとり、かつての方式を好むようになったのではないかと思う。インターネットでダウンロードして聞くのは申し訳ない、そう思っているようだ。オンラインには中年女性たちは少なく、私のことをよく知らなかった10代の“シン・スンフンという歌手を知らなかったけど、なかなかだな”という反応もある(笑)。オンラインはオフラインより熱気がちょっと落ちるものの、いずれにせよ興行を考えて作った音楽ではないから」。

--興行を期待しなかった?

「ミニアルバムシリーズそのものが商業性を考えず、やってみたいことを全部やってみようと考えて始めたことだ。10枚目までリリースした後、いろんなことを考えるようになった。切ないバラードが発表されると、人々は“シン・スンフンらしい”“どうしてこんなに変化がないの”などと言う。少し新しいことを試みれば“突然どうしたの?”と当惑する(笑)。11枚目を作る前に、少し勉強をしたいと思った。『ラジオウェーブ』を作ったときは、ロックミュージックの歴史から勉強し、今回もR&Bのアルバムを大量に買い集めた」。

--周辺の意見をとても気にする方なのか。

「さあ…、スタイルというのを認めてほしい。ゴッホの絵を見て“この絵、ゴッホらしすぎるんじゃない?”あるいは“最近は抽象派が流行っているから、顔をもう少し角ばった形に描いたらどうなの”などというコメントはしないはずだ(笑)。私がゴッホのような天才だという話ではなく、クリエーティブという側面からは結局同じだということだ」。



19年目の悩み“シン・スンフンブランドとは?”(2)

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