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低予算映画「私は幸せです」で精神を病むヒョンビン(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「演じれば多くのものを学べるような気がした作品だった。撮影に臨みながらも“私は今幸せか。幸せなら、なぜ?”などといった質問を絶えず自分自身に投げかけてみた。経済的な厳しさやそれによって精紳を病むなんて、これまで聞いたことも見たことも体験したこともないものだったから」--。

マンス役は事実上1人2役も同然だ。親思いだけど不幸なマンス、精紳を病んでしまってからむしろ幸せになるマンス。両者を行き来しながら見せてくれる人生のアイロニーはこの上なく辛く、複雑だ。カラオケで老いた母が見守る中、泣き叫ぶような声で熱唱するシーンは出口のない善良な青年の人生を圧縮した場面だ。

「昨年、釜山(プサン)映画祭でクロージング作品として上映した当時、母と父も一緒に観賞した。ほかの作品では良くやった、苦労したな、などと話してくれたが、宿所へ向かう車の中でずっと黙っていた。それから“つらいな。焼酎でも一杯飲みたい”と言われた(笑)。酒を一杯やりたくなるような映画だ」。


映画を見た後、酒のほかにもうひとつ感じるものがあった。このイケメン俳優の演技への欲が、単に欲にとどまってはいないという、愉快な気分だ。



低予算映画「私は幸せです」で精神を病むヒョンビン(1)


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