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早稲田大学4年のある男子学生(23)は春から金融・大企業を中心に約30社に入社願書を出しているが、すべて不合格となった。先輩からは「3次、4次面接まで行けば入社が決まる」という説明を聞いた。しかし4,5次面接まで進んでも「次の手続きを進めている」と言われ、最終決定は先延ばしされた。この学生は単位を取得せず、卒業を遅らせることにした。就職活動を来年まで続けることにしたからだ。
景気が瞬間的に回復傾向を見せた2年前に見られた、大学3年生の‘青田買い’就職は完全に姿を消した。東京都内の私立大4年のある女子学生(24)は昨年11月から50社余りに履歴書を出している。当初は外資系企業や大手企業に挑戦していたが、反応がないため、夏からは業種にこだわらず志願書を出している。しかし結果は同じだった。この学生は不合格通知を受ける度に「私は社会に適していない存在なのか」という屈辱感を感じ、現在は就職活動を打ち切った状態だ。
19日に日本政府が発表した大学4年生の就職予定者の割合は62.5%だった。昨年に比べて7.4ポイント落ち、この調査が始まって以来最も大きな落ち幅となった。さらに完全失業者は12カ月連続で増加し、9月現在363万人に達した。バブル経済の崩壊で表れた90年代の「就職氷河期」が再来するのではという懸念も深まっている。日本ではバブル崩壊当時、職場を転々とするフリーターが量産され、深刻な社会不安を経験した。このため日本政府は対策に腐心している。
川端達夫文部科学相は19日、日本経済団体連合会(日本経団連)との懇談会で「就職氷河期よりも厳しい状況」と述べ、採用を促した。しかし企業は採用規模を例年より30-50%ほど減らす予定だ。大学の悩みも深まっている。例年なら夏休み前に4年生の就職支援を終わらせ、秋からは3年生を対象に就職説明会を支援する。しかし今年はまだ4年生を相手に説明会を続けている。就職がそれほど厳しくなっているからだ。
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