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性暴行ふせぐためガス管にトゲ針

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版



ソウル・城東区竜踏洞(ソンドンク・ヨンダプドン)の多世帯住宅。壁に張りめぐらされたガス管には尖った「トゲ針」がぎっしりと取り付けられている。ガス管を伝って家の中に侵入する連続性暴行犯や泥棒を根本から断つために登場したアイデアだ。竜踏洞だけでなく江北区水踰洞(カンブクク・スユドン)や陽川区新月洞(ヤンチョンク・シンウォルドン)などソウル市内5地域の多世帯住宅160世帯でもこうしたトゲ針がガス管に付けられている。

ソウル市が犯罪予防のために行っているテスト事業で、14日に設置作業が完了した。1~3階までのガス管5メートルほどに取り付けるのにかかる費用は約15万ウォン。ソウル市は「すべての住宅に設置費用を支援するのは困難」とし、ひとまず自発的設置を誘導していくための試験措置だとしている。


このようにガス管などの配管を使った窃盗と性犯罪に対する治安への不安感が高まっているが、根本的な解決策はない。ソウル・江南(カンナム)では9月末にアパートの1階からガス管を伝ってベランダに侵入し、狎鴎亭洞(アプクジョンドン)のアパートと蚕院洞(チャムウォンドン)のアパートなど高級アパート団地をまわり30億ウォン相当の金品を盗んでいた容疑者ら10人が捕まった。被害者らはなすすべもなかった。一味は警察の取り調べに対し、「たばこ1本吸う時間で配管伝いに1階から20階まで上った」と話す大胆さを見せた。2日に忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョンアン)ではガス管伝いにワンルームマンションに侵入し22回にわたり金品を盗んでいた40代が捕まり、6日には全羅南道光陽(チョンラナムド・クァンヤン)でガス管伝いにワンルームマンションに住む女子大生の家に入り込んで性的暴行をしようとした教師が6カ月ぶりに捕まった。

絶えることのない犯罪と不安感にトゲ針まで登場したが、警察はこうした犯罪に対処する妙手もなく頭を痛めている。2000年から京畿道坡州(キョンギド・パジュ)と議政府(ウィジョンブ)などでガス管を使って女性125人を暴行した30代は今年9月になりようやく捕まった。

警察庁刑事課のイ・ジェスン警衛(警部補)は、「早めの検挙が需要だが、女性がはずかしさのため通報を控え証拠確保が簡単でない。ガス管や牛乳配達口に金網を設置したり窓が開くのを感知してベルを鳴らせるなど自衛策が必要だ」としている。



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