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最近、日本で最も有名な韓国人はキム・ヨナだ。 テレビではキム・ヨナの演技の映像が何度も繰り返し放送され、有力紙はスポーツ面のトップ記事で扱っている。 日本でキム・ヨナに対する関心は老若男女を問わない。 キム・ヨナは日本が誇る浅田真央の宿敵だが、完璧な実力には賛辞を惜しまない。
最近の韓日間では、こうした関係の宿敵がもう一つ存在する。 三星(サムスン)電子と日本の電機・電子企業だ。 日本財界と政府・メディアは、大きく開いた三星電子と日本企業の格差に当惑している。 日本企業が高難度の技術と世界的ブランドパワーを兼ね備えているにもかかわらず、格差が拡大しているからだ。 最近、合併・経営統合などで三星電子包囲作戦を駆使しているが、これといった成果は出ていない。
日本ではこれをキム・ヨナと浅田真央に例えて解釈しようという動きがある。 キム・ヨナは技術も高いが、華麗な表現力が長所だ。 一方、浅田真央は女子選手には夢の技と呼ばれるトリプルアクセルにこだわり、今年最悪の成績を記録している。 技術にこだわって危機を自ら招いているのではないか、ということだ。
日本電機・電子企業がまさにこうした状況だ。 東京大学の妹尾堅一郎教授は著書「技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか」で、技術力の向上にばかりこだわる日本企業を叱責した。
こうしたアイロニーには日本企業の「技術至上主義DNA」が作用している。 完璧な製品を目指して繰り返される「カイゼン」は、日本を世界最高の技術国家に導いた。 こうした努力は1980年代の日本企業を世界最高の強者に育てた。 しか1位になると、日本は方向を見失った。 モデルを改善して技術を開発する能力は優れているが、消費者の心をつかむ製品の包装能力とマーケティング技法が遅れたのだ。
記者は02年、「日本のソニーが韓国の三星に追いつかれた理由は」という本を出した。 三星電子がソニーの半分の規模(売上高)でソニーの純利益を追い抜いたことを根拠に、「ソニーが三星に抜かれている」と指摘した。 当時、性急な分析だという批判もあった。 しかし現在では日本電機・電子企業全体の利益を合わせも、三星電子1社に及ばない状況になっている。
しかし逆に考えれば三星電子は今が危機の始まりなのかもしれない。 80年代の日本企業のように、いまや追っていく対象がないからだ。 日本企業は巻き返しを図っている。 技術力の高い浅田真央がいつでも復活しうる潜在力を持っているのと同じだ。 中国企業の追撃も怖い。
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