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「護国儒教」で抗日実践した有識者の生き方を再評価

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版



帝国主義・日本による植民支配時代(1910~45)に、儒教精神で民族を糾合した独立運動家の志が逝去から60年ぶりに再評価された。

国学研究所・大邱慶尚北道(テグ・キョンサンプクト)支部は14日、慶山市河陽邑・舞鶴山(キョンサンシ・ハヤンウプ・ムハクサン)研究所で独立運動家兼儒学者として「儒教有神論」を著述した「海窓・宋基植(ヘチャン、ソン・ギシク、1878~1949)の時代変化による儒教の変容」というセミナーを開いた。


韓国伝統のものを守り研究する国学研究所・大邱慶北支部は、毎月1回歴史的な人物を再評価またはその痕跡を踏査している。先生は1896年の19歳のとき、安東(アンドン)地域の義兵長、金道和(キム・ドファ)とともに書記として従軍した。1909年には光復(解放)の道が人材の養成にあると切実に感じて鳳陽(ポンヤン)書塾を設立し、李相竜(イ・サンリョン)が設けた大韓協会安東(アンドン)支会にも加わった。

19年には安東で、鳳陽書塾の生徒や協同学校、東華(トンファ)学校、宝文(ポムン)学校、実弟のヨンシクや後輩のホンシクらとともに3月の独立万歳運動を主導したが、日本の警察に逮捕され、京城(キョンソン、現在のソウル)監獄などに収監された。

同氏はそれ以降、誰もが気軽に経典に接することができるよう史書を国訳し、32年には朝鮮(チョソン、1392~1910)儒教会議の鹿洞(ノクトン)書院で全国の秀才を養成することに専念した。鹿洞書院は儒教を新たな宗教に位置付ける本部だった。伝統儒教の形式を脱却してキリスト教のような教会を作り、孔子を教祖にして儒教を生かし、民族精神を結集しようという運動だった。

この日発表を務めたファン・ヨンレ博士(46、哲学)は「同運動は結局保守儒林の高い壁を越えられず未完で終わった」とし「しかし当時、全国的に儒教が復興するきっかけを作り、民族精神の糾合にも大きく寄与するなど護国儒教の役割を果たした」と評価した。

政府は90年、先生に建国勲章民族愛の章を叙勲した。セミナーに出席したチョ・ウォンギョン博士(52、神学)は「若き時代、抗日に参加した正統の儒学者が儒教の改革に飛び込んだのは宗教史的にも意味がある」とした上で「海窓は中国の康有為、梁啓超の影響を受けた、実践する有識者だった」と付け加えた。



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