「タレント」と呼ばれる日本大阪府の橋下徹知事が家族の新型インフルエンザ感染のため公務を自粛することになったと、日本メディアが１７日報じた。

中学生から２歳の息子まで計７人の橋下知事の子どものうち２人が先週末、新型インフルエンザという診断を受けた。橋下知事本人は感染していない。しかし同居人が新型インフルエンザに感染またはその疑いがれば一定期間出勤できないという大阪府の勤務規則に基づき、当分は在宅勤務をすることになった。


日本で最も忙しいといわれる橋下知事は一日を分単位に分け、休日も返上して働いている。その橋下知事が新型インフルエンザのために家から出られなくなったのだ。日本では大都市や学校単位で新型インフルエンザ感染者が増え、現在「警報」レベルを超えた状態だ。

１６日から３日間にわたり大阪を訪問する天皇夫妻の出迎えや大阪案内など公式日程は副知事が代わりに行っている。ルース駐日米大使との会談もすべてキャンセルされた。橋下知事は１６日、「天皇の大阪訪問日程に随行できず申し訳ございません」というメッセージを伝えた。

橋下知事は昨年、３８歳の年齢で最年少知事として就任した。現在５兆円にのぼる大阪の財政赤字を減らすため「大阪維新」を宣言し、強力な財政改革を推進している。橋下知事は公務員の強い反発にもかかわらず、「あなたがたは破産した会社の職員。減給は当然」として平均１１．５％の減給に踏み切り、必要のない予算はすべて削減した。

基礎自治団体補助金の削減はもちろん、類例のない公務員の退職金削減も強行した。弁護士・放送関係者出身の橋下知事は補助金削減に反発する自治体の長には涙で訴えた。中央政府とは予算をめぐり「私と中央政府のどちらが正しいかは国民と大阪の住民が判断するだろう」とし、世論を十分に活用している。

橋下知事の支持率は７－８割を維持している。日本メディアはドラマチックな政治をする橋下知事のスタイルを小泉純一郎元首相に例えて「橋下劇場」と呼び、次世代首相候補としても眺めている。



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