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子どもの数、中産層<貧困層<庶民層<高所得層

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版



中産層が最も子どもを生まない。高所得層は言うまでもなく、低所得層よりも少なく生む。保健福祉家族部はこのほど全国5000世帯の20歳から44歳までの既婚女性の平均出生数を調査した。

全国の世帯平均月収330万ウォン(約25万円)の6割にあたる198万ウォンを下回る貧困層の子どもの数は1.63人、その上の199万~329万ウォンでは1.68人だった。330万~461万ウォンの中産層で1.58人と落ち込み、462万ウォン以上の高所得層で1.71人と跳ね上がった。


韓国保健社会研究院のイ・サムシク博士は、「普通は所得が上がれば育児に使える費用が増え子どもを多く生むが、韓国は中産層で大きく落ち込んでいる。出生率が低いギリシャやスペイン、イタリアと似た様相だ」と話す。

中産層の低出産の原因としては、▽女性が仕事と家庭を両立しづらい社会ムード▽過度な私教育費負担▽信頼できる保育施設の不足――などが上げられる。保健福祉家族部が20~39歳の既婚女性2525人を調査したところ、共稼ぎの女性の出生児数は1.63人、そうでない場合は1.72人だった。

政府は2004年に出産奨励に政策方向を変え、各種対策を出したが、ほとんどが低所得層に集中している。乳幼児の保育料、養育手当てなど核心対策から中産層は除かれている。不妊手術費用や未熟児の医療費が一部中産層に支援されるが、回数と金額は3回まで、1回当たり150万ウォンと制限されており、昨年に支援を受けた人は2006年に比べ31%減った。

ソウル大学国際大学院の殷棋洙(ウン・ギス)教授は「中産層は子どもの成功を最も切実に望む階層で、子ども1人に集中的に投資する。こうした風潮が文化として定着してはならない。低出産は低所得層だけの問題ではないため、所得に関係なく普遍的に支援しなくてはならない」と話している。

◆平均出生児数=代表的な出産力指標のひとつ。合計出産率は妊娠可能年齢の未婚・既婚女性が一生の間に生む子どもの数を指す。既婚女性だけに限るため合計出産率よりも高い。昨年の出生率は1.19人。



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