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バラク・オバマ大統領が15日午後、中国上海浦東空港に到着する。就任後、初のアジア歴訪日程のハイライトだ。3泊4日の長い日程。北京を初の寄着地とした歴代米国大統領の訪中慣例を脱して経済中心都市上海から立ち寄る。引き続き16日、胡錦涛国家主席のいる北京を訪問し、すぐにG2(米国+中国)時代のスタートを象徴する首脳会談を行う。
オバマ大統領は14日、日本サントリーホールでオバマ政権の新アジア政策構想を明らかにした。「急速に成長するアジア地域に積極的に介入する」というものだ。演説場所は東京だったが、政策構想の核心は新しい対中関係の設定だった。オバマ大統領は「迅速な(世界的)挑戦に対応する強力なパートナーとして活気に満ちあふれた中国を歓迎する」と述べた。続いて「強力な中国、繁栄する中国は国際社会力の源泉になる」とし「中国を封鎖しない」と強調した。
こうした政策構想は、ジェームズ・スタインバーグ国務省副長官が言及した「戦略的再認定」(strategic reassurance)概念を土台としたものだ。中国の力と地位を認める代わりに国際的問題や争点について中国もそれにふさわしく利害関係者(stakeholder)として責任を分担しなさいと要求する「実用路線」だ。特に莫大な大衆貿易赤字と人民元切り上げ問題は米国経済回復のカギだ。アフガニスタン戦争と北朝鮮・イランの核問題も中国の協力が必要だ。ジェフリー・ベーダー米国ホワイトハウス国家安保会議(NSC)アジア担当補佐官は最近「中国の協力なしに米国が成功できるものは何もない」と吐露した。
オバマ大統領は13億の中国人の心を得るための「スキンシップ」も準備した。16日、上海科学技術官で大学生たちと自由討論をする計画だ。温家宝首相との夕食会(16日)、胡錦濤国家主席との首脳会談(17日)後、18日には明・清時代の皇帝たちが居住した紫禁城と万里の長城を訪れる。中国文化に対する愛情を示そうというものだ。北京ではまた自分の異腹弟であるマーク・オバマ・デサンジョさんと中国人の夫人に会う。
オバマ大統領の新アジア政策は韓日中3カ国をあまねく狙っている。鳩山政権スタート後、きしむ日米同盟を再確認して日本の肩を叩き、北核協力で韓米同盟を堅固にし、米中に関係を切り替えようとするものだ。オバマ大統領は中国訪問に続き、18日夕方、訪韓する。19日、李明博大統領と韓米首脳会談後、在韓米軍を激励して出国する。
中央サンデー
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