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【釜山射撃場火災】どうして被害が大きかったのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

14日、釜山国際市場の室内実弾射撃練習場で火災が発生し、日本人観光客ら10人が死亡し、7人が重傷を負った。救助隊員たちが病院に移送している。ソン・ボングン記者



防音のための密閉型構造に防犯用ガラスで煙もまん延

14日午後2時26分ごろ、釜山市中区新昌洞(プサンシ・チュング・シンチャンドン)にあるガナダラ室内実弾射撃練習場で原因不明の火災が発生し、日本人観光客を含む10人が死亡、旅行ガイド(49)ら6人がやけどを負って現在、病院で治療を受けている。5階建の建物の2階に位置する射撃場で発生した火災で人命被害が大きかったのは、射撃場の閉鎖的な構造によると分析されている。特にガラス窓には防犯ガラスが貼られていたため被害が大きくなったという指摘もある。釜山中部消防署オ・セミョン安全係長は「6日の点検時、ガラス窓に防犯ガラスが貼られており、除去を要求した」と話した。


火災現場を見た消防署員と目撃者たちは「火が急激に広がると同時に、多量の濃い有毒ガスがあっという間に広がって射撃場にいた人々が煙で窒息して倒れ、避難できなかった」と口を揃えて話した。射撃場は227.43平方メートル規模で2階出入口の前にトイレと休憩室があり、休憩室の向こう側に射撃場と弾薬庫があるという構造だ。



煙が広がった理由は、射撃場内が木造で、休憩室にあったソファにも引火したからだ。鎮火作業をした消防署員は「火災現場に到着したとき、黒い煙があまりにたくさん立ち込めていて前が見えなかった上、火災まで広がり、鎮火作業は非常に大変だった」と話した。

火災が起こった射撃場は、実弾射撃騒音を減らすために壁を防音処理した上、窓も小さくて煙が抜けることができない密閉型構造だったため、被害を大きくした。射撃場周辺の商店の人たちは「普段も射撃音が外に全く出なかった」と言っているほどだ。入口の階段も2人がようやく立てるほど狭く、避難するのには難しい構造だった。

射撃場1階出入口に座っていたキム・ミジャさん(60、女)は「ボンという音がした後、直ちに真っ黒い煙が1階出入口の方に素早く流れ、瞬間、前が見えないくらいに煤煙が吹き出た」と述べた。煙が窓から出られず、階段の方に流れ、滞ってしまったのだ。

目撃者たちは「ボン」という音とともに火が出たと言っている。消防当局は射撃場と弾薬庫の方は燃えておらず、実弾の事故で火災となった可能性は低いものと見ている。弾薬庫が燃えていたら大型爆発事故につながる所だったというのが警察の説明だ。

火災が起こった射撃場は消防安全管理法令上、自動火災探知設備と消火器、誘導灯のような消防器具を設置しなければならない。火事の原因調査で点検しなければならない部分だ。現在までの調べでは問題はなかったことが確認されている。

また、射撃場が消防車が進入できないほど狭い道端に位置しており、消防署員たちが初期鎮火に苦労した。消防車が射撃場前まで入れず、実際に消防署員たちは50メートル以上離れた所に消防車を止めて火事現場まで移動しなければならなかった。このため鎮火と救助作業が遅れ、人命被害が大きくなったという指摘もされている。

日本人観光客の被害が大きかったのは、最近、実弾射撃が観光商品として人気があるからだ。被害に遭った日本人観光客は、福岡の博多港から船舶でこの日午前11時25分に釜山港に到着した後、隣近の国際市場でショッピング兼観光をしてからこの実弾射撃場を訪れている。

釜山のある旅行会社の関係者は「日本では実際に鉄砲を撃つことができる射撃場が制限されており、一般人利用も不可能だ」とし「韓国を訪問した観光客たちの間で韓国の実弾射撃場が知られ、実弾射撃場に行ってみようという日本人観光客たちが増えている」と話した。こうした理由から1~2年前から釜山を訪れる多くの日本人観光客たちが必ず一度訪れるというコースが実弾射撃場だというのだ。

次はこの日午後10時現在まで警察で死亡が確認された方々

荒木英輝さん(36)、稲田篤信さん(37)、大久保章さん(37)、中尾和信さん(37前田大輝さん(36)、宮崎英生さん(36)、落合政洋さん(56)、永浜正則さん(57)、イ・ミョンスクさん(40、女、KR旅行社ガイド)、従業員推定1人

中央サンデー



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